四年に一度の自由。主人公の意気込みはなかなかのものです。準備に抜かりがない。性に対する情熱とも言えますけれど。そう、四年に一度、性の冒険に出かけるのですね。何度もやってきますから、そのたびに新しい世界が開けたり開けなかったり。単調な繰り返しに終わりません。話は展開し、展開し、展開します。ラストは余韻たっぷり。
結婚する時に、妻となる美しい女性と約束した事はたった一点だけだった。閏年、二月二十九日。その日だけは俺は家にいないし、電話にも出ない。決して俺の事を探したりしないで欲しい。その日だけ自由に生きる主人公。待ち受ける意外な結末。