二月二十九日に生まれた子の中に稀に発症する奇病。遺伝子疾患の一種であり、症状として身体の発達速度が通常の四分の一の速さで進むことが挙げられる。疾風は、閏年の二月二十九日が終わる直前に誕生した。私は疾風の双子の妹で、日にちが変わった三月一日の午前零時二十分に生まれたのだ。こういったわけで、双子だが誕生日が異なり、疾風だけが閏年の病を発症した。斬新な設定です。閏年病の人生はいかなものか、ぜひ本編を!
人と成長が違うってどんな感じなんだろうと考えさせられる話でした。同じ双子でも全然違うという話は見かけますが、ここまで歳という物理的な差を見せつけるお話は滅多にないんじゃないかなと思いました。疾風さんの、自分の数奇な運命に対し暗く思わず明るく受け止めていることに強さと寛容さと、ほんの少しのしたたかさを感じました。長々と書きましたが言いたいことは、とても素敵で読んでてあたたかい気持ちになれる作品をどうもありがとうございます。
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