魔法やスキルのある異世界へ、着の身着のまま放り出された主人公。
最初は何が何だかわからない主人公ですが、「嬉しい」「楽しい」といった喜びの感情をトリガーに、時間と場所がスタート地点に戻されることに気付きます。
時間が戻っても成長したステータスやスキルは戻らない「強くてニューゲーム」仕様、一般人より遥かに高い能力を得て、主人公はゲーム感覚で正義感を振り撒きます。
しかし、この世界はそれほど甘い物ではなく……。
同じ時間軸の上、国をも跨ぐ複数の舞台で同時に動く陰謀、悲劇、学園モノ。
過去や未来で擦れ違った相手が、別の周回では深く関わってきたりと、長期的な構想が物語の底にあるようです。
なお、繰返しによる重複部分は「主人公が過去回と全く同じ行動をした」としてほぼスキップされるので(※主人公は初見時と全く同じ言動を取れるので)、その辺りはサクサク進みます。
様々な要素が噛み合って得られた奇跡的な成果は、後の周回でも普通に再現できるので、その点も安心して読めるお話です。