カクヨムで新しくスカベンジャーをやっている人がいると聞いて見に来たら、
自分が昔スレッドに投稿したテキストがそのままコピペされて使われていたので思わず噴き出しました。
パクリ田さんという作者なのでいっそ潔いとも思えましたが、ネタの流用はともかくコピペは大変にまずい行為なので、すぐに指摘したところ迅速に修正していただけました。指摘部分以外にも大量のコピペを発見していましたが、こちらは何も言わない内に対応していただけたようです。
パクリ田さんはコンテストや賞に応募されているのでコピペの何がまずいか一応書いておきますと、ライトノベル業界ではコピペは極めて嫌われています。コピペ作品を万一出版してしまった場合、すべて回収しなければいけないからです。
出版社としても大きなダメージになりますし、編集長や担当編集者については、キャリアに大きな傷がつきます。外部編集者の場合は出入り禁止になるでしょう。自分たちの人生がかかっているので、チェックツールを使用し厳密な調査が行われているのです。
2010年の『俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長』以来10年間、ラノベ業界で盗作やコピペ作品が大きな話題になっていないという事実が、どれだけコピペに対し厳しい態度で臨んでいるかを示していると思います。それでもコピペ作品の投稿は後を絶たないのが実情ですが、基本、コピペ作品で応募したら次はありません。
懐かしいタイトルが目に飛びこみ、最新話まで読みこもうと考えるほど惹かれて読み始めてました。
けれども、かつて親しんだ作品の懐かしさを覚える以上のことはなく、スカベンジャーシリーズのフォロワーではあるけれど、それを発展させた新しい作品ではないのが惜しいところです。
初めの5話を読み終える前に既視感たっぷりの展開が鼻につき、後の物語も色眼鏡で読まざるを得ません。
私は先駆者となるポストアポカリプス作品などへの敬意と深い愛情を感じさせる独創的な物語に耽溺できると考えてクリックしたのですが、ネタ元からそのまま引っ張ってきた素材そのままの展開や小ネタからデジャヴに苛まれてしまい、読み進めていくほど気が重くなっていきました。
先駆者であるスカベンジャー作品(特定するにはいくつも脳裏に浮かんでしまい選べません)から要素を拾い集めて雑多に書きなぞっていくのではなく、きちんと再構成した作者本人の作品となるよう期待をよせて、ここにレビューを書かせていただきました。