残り物アレンジ

 本日皆さんにご紹介したいのは、残り物アレンジです。


 朝、昼、夕で作った料理の残り物を、別の料理にアレンジするというある程度料理に慣れてきてからやるようなものです。

 本来なら簡単な料理すら失敗してしまうような父がやるような事ではないのですが、あの人はやってしまいます。


 少し前にチラっと紹介しましたが、父は朝食にピザトーストなどを作ってくれることがあるのですが、このパンにのせたり挟んだりする系の料理が地味に鬼門だったりします。


 例えば前日にトンカツが残っていたとします。普通に考えればカツサンドにして食べようとするでしょう。少なくとも私はそのつもりでいました。


 しかし翌朝、いざ冷蔵庫を覗いてみると既に準備完了したピザトーストが目に入ります。

 もちろんただのピザトーストではなく、ご丁寧にスライスしたトンカツが具材の中に含まれています。それだけならまぁ十分に許容範囲内でしょう。


 ですが、まことに残念ながらそうはいきません。そのトンカツ入りピザトースト、わざわざトンカツの上からさらにトンカツに使うソースがかかっていたのです。


 お判りいただけるでしょうか?既にパンにはマーガリンがたっぷり塗られ、その上からピザソースが追加され、玉ねぎ、サラミのスライス、トンカツがのせられて、それだけでも味付け過多なんじゃないかと思いますが、その上からトドメとばかりにトンカツソースがかかっているのです。


 いつも通り不味くはありません。不味くは無いのですが、味がごちゃごちゃしすぎて非常にしつこい。お茶の味も曖昧に感じるほどに濃い味付けに正直うんざりします。


 このことからわかったのは、父の料理には味の足し算しかないのだろうという事です。父の頭にあるレシピ、そのレシピ通りに作ったその後で、目についた残り物をそこへ付け足す。品物によっては、さらに調味料を足すと言った風に決して引き算をしたりしないのです。


 これをやればやるほど味は微妙な方向へと向かい、修正不可能な領域に突入します。一切悪気なくやっているところが余計に手に負えないですね。

 長い間こういったものを食べている私の舌はすでに結構バカになっているかもしれません。皆さんも濃い味付けには気を付けてください。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 これを読んでくださっている皆さんにご報告があります。


 すみません、早くもネタが尽きました。


 パッと思いつく微妙な飯に関しては書き尽くしてしまった感があります。もちろん記憶を遡ればもっとあるのですが、結構あいまいな部分も多く皆さんにご紹介するのは難しいかなと思う次第です。


 というわけでここで一旦更新は停止しようと思います。また何か思い出したり、新たに父の「やらかし」があった場合は再度更新するかもしれません。


 「面白かった!」「もっと読みたい!」という前向きなコメントがあった場合は、やる気を出して頑張って思い出す努力を致します。


 非常に、ひっじょーに短い期間ではありましたが、ご愛読くださりありがとうございました!

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親父が作ったビミョー飯 朽木リケ @vistydesk

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