オリジナリティ溢れるオカルトもの。怖いものが苦手でも大丈夫


 こちらの作品はオカルトものでありながら王道というより斬新の類いですね。でも、とても面白いです。

 タイトルどおり事故物件の解体を行う会社に就職した主人公・加神。しかし、彼には霊感はなく霊も見えない。
 だが彼は、負の力を打ち破る力を持っていた……というのが本筋です。

 基本気軽で気安い主人公が無意識に霊を浄化する様は斬新そのもの。彼を取り巻く“見える人達”との温度差はどこかユーモラスで楽しく読むことが出来ます。

 事故物件破壊屋……タイトルに偽りなしですね。