勉強になりました

拝読させていただきました。
男女の二卵性双生児の苦悩を描いた物語。闇深い話ではありますが、どこかはかとない美しさを感じてしまう、そんなお話です。
内容ももちろんですが、文章も工夫されています。
手稿の中では『ですます口調』で書かれていますが、最後の応接室の章では『だ・である口調』に変化しています。
その変化のためなのでしょうか。夢の中から一気に現実へ引き戻されるかのような不思議な感覚を味わうことが出来ました。
歴史を感じられる素敵な作品でした。面白かったです。