第12話、ラザニア
ご飯に合うおかず
白米は大概の料理と相性がいい
それだけ米食文化は万能なのである
だけども私が唯一苦手な料理がホワイトソースを使った料理
ドリアなんてものがあるがあれも苦手
クリームシチューをご飯にぶっかけて食べる料理としての認識しかない
それに対してビーフシチューはご飯にあう
カレーと同じくご飯にかけても違和感がない
そういう料理もある
ホワイトソースもそういう料理はあるが
(ドリアもあるけど私は嫌いである、、)
デミグラスソースが白いご飯に合うのだ
白い料理がクリームシチューで
パスタにチーズかけて焼いた料理がグラタン
焦げ茶色した肉々しいのがビーフシチューで
パスタにチーズかけて焼いた料理がラザニア
そういう認識
ラザニアか、食べてみたいものである
ビザみたいな感じかな
ビールに合いそうな料理
そう考えていて私は中々食べる機会が無かったのだ
今日は妻と初めて出会った記念日
3年前にSNSで出会い
遠距離恋愛を経て結婚してから約2年
平日休日の本日
近場のイオンへ車で出掛けた
私の本棚を購入する為の買い物だったのだ
今日は記念日だからお昼は外食しようと決めた
妻と外食する時
お店選びは妻の好みを尊重する
女性はおしゃれな店が好きでイタリアンのコジャレた店に入った
焼きたてパンが食べ放題の店
そこにラザニアがあったのだ
(コヤツ、こんなとこに居たのか!)
私は本日、感動の出会いを果たした
私は焼きたてパン食べ放題セットのラザニアを注文した
ラザニア
この摩訶不思議な料理
グラタンもどきで私は今までコヤツを食べる機会が無かったのだ
興味津々でずっと食べたいと思っていた
我の長い人生の中で出会うことなき代物であったのは
それほど縁が薄かったことでもある
だいたい私はグラタンも好きではない
前述の説明通り私はホワイトソースでは飯は食えない
日本男児のご飯のおかずは醤油味
白いご飯に白いソースでおまけにチーズが掛かっているグラタン
これは苦痛
だけどもラザニアならご飯におかずにはなるだろうと
私の基準は白いご飯に合うかどうかなのである
その店には白いご飯がないのでご飯セットの選択肢はなかったが、
ラザニア
アメリカンコミック、ガー・フィールドの好物ぐらいしか知らなかった
デブ猫が美味そうにラザニアを食べてる
ピザやハンバーガーみたいな感じでムシャムシャと
そもそもラザニアってパスタの名称だったことも知らなかった
ミートソースとホワイトソースを平たいパスタに掛けてオーブンで焼いた料理
パスタと挽肉と玉葱位しか具はなく只管チーズと濃いソース味の料理という認識
私はラザニアを口の中に入れた時
びっくりする位の熱さだった
先ず私は側面をこそげるように外から攻めた
外堀のおこげの味を楽しむが如くの作業である
チーズが覆ってるその下にはきっと肉が待っている
私はそれを期待しながらスプーンで陥没作業を行っていた
だが掘っても々、肉が出て来ない
(しまった、これは肉なしのラザニアだったのか!!!)
とその時に理解した
期待してた味ではなく私は悔しまぎれに食べ放題のパンを10個位平らげた
うーん、こんなものかという感想
どうやら私は食べ物もおしゃれとは無縁みたいである
後ほど妻からコンビニでラザニア売っていることを聞いた、、、
今日食べた料理 瑞希 涼 @ryoutinn
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