第7話 カエルの個性

我が家にはカエルが二匹いらっしゃる

一郎くんと三郎ちゃん。

メスの方が体が大きくなるので、三郎のほうが大きい。

一郎は純粋できれいな新鮮なキャベツのような黄緑色を呈している。

三郎は青色素が強くlight greenという響きがあうような美しく軽やかなをしている。さらに、ホワイトスポットと呼ばれる白の斑点があるのも彼女の特徴である。

並ぶとなんとも可愛らしいパステルカラーの二人組だ。

この二匹、性格にも個性があって面白い。

特に餌やりの時に顕著になる。

わたしは基本的に手渡しで餌をやる。

だから私が手を入れるとひょこひょこよって来て餌を喰う。

一郎は、控えめに口を開いて、私の手から餌だけ加えてもぐもぐと食べる。

だから、最初はコオロギのアタマだけ加えて、あとは手でつかんで少しずつ口の中に押し込む。

一方、三郎は、とにかく餌が喰えればなんでもいいと思っている。

たぶん私の指が餌だと勘違いしている。

とにかく大きく口を開けて私の指にかみついてくる。

口から指を引き抜くのがやっとなほどしっかり加えてくることもある。

一郎は、その様子を見て学んだのか、三郎と比べると非常に上品でおしとやかなお食事をする。

そして人間に対するサービス精神も二匹で異なる。

カメラを向けるとしっかり目線をくれるのが一郎。

カメラを向けるととりあえず噛みついてくるのが三郎である。

しかし、腹のすいていないときなら二人ともこちらを見てポーズを取ってくれるので、愛嬌を振りまくあざとさはこのカエル達の本能なのかもしれない。


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カエルと住む 蒼知 @navy-knowledge

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