第12話 最後に

ロビンの長生きの秘訣は日ごろのご飯より居心地の快適さだったと思います。

これは先代猫が犠牲になった事で教わりました。


先代猫は14歳で慢性腎不全により亡くなったと簡単に紹介しておりましたが、慢性腎不全に至った本当の原因は夏の暑さだったと痛感しました。


ここ最近の夏の暑さは異常ですが、先代猫が亡くなった18年前でもやはり夏場は相当暑かったのにこの頃、猫のために冷房を点けっぱなしにするなんて考えられなかったのです。


その時一緒に住んでいた親も許さなかったでしょう。


また猫は暑さに強いというデタラメを(最近でもそう思っている人がいる様ですが)信じていて夏の暑さを無理やり耐えさせていました。


そして夏を迎えるまで何の病気の兆候も無かった子が暑さが終息する9月になって急にご飯を食べなくなり病院へ連れて行くと慢性腎不全で手遅れになってしまいました。


死因は慢性腎不全ですが、この病気にさせてしまったのは暑さをずっと我慢させていた事が要因なのは言うまでもありません。


30度を超える暑さは猫にとっては人間以上に苦しい事だったんだと亡くなった後に気付いたのです。

猫には人間の様な汗腺が無く汗をかいて体温を冷ます事が出来ません。

そのため扇風機も無意味です。


冷却マット? 飼い主自身がそれで何時間我慢できるか試してみてください。


私も一度32度の蒸し暑い日、どれだけ耐えられるか試した事があります。

冷房を切って1時間で音を上げました。


人間は限界と感じたらエアコンを点けたり、エアコンが効いている場所に移動して暑さから"逃げる"事が出来ます。


家に閉じ込められている動物はどこにも逃げ場がありません。


先代猫には相当な暑さという地獄の苦しみを味合わせてしまい、早逝させてしまいました。


その経験を踏まえてロビンを迎えてからは夏場、一緒にいる時はもちろん家を留守にする時も彼が居る場所は常に冷房を28度で設定しておりました。

関東に居た頃は夏場の3カ月間強、一度もスイッチを切るタイミングがなく連続稼働させてました。


猫の場合、泌尿器関係の病気に罹る事が多い雄猫の方が短命と言われてます。去勢してない子は更にリスクが高いそうですが、ロビンは去勢もしていませんでした。

それでも亡くなるまで病気知らずまたは発症せずに(若い時に野良猫との喧嘩で伝染病キャリアを持っていたかもしれない)長生き出来たのは夏の暑さを緩和してあげた事だと自信を持って断言します。


エサが良かったのでは?と思われるかもしれませんが、ご飯は15歳まで朝はモンプチのカリカリを夜はモンプチの缶詰をあげてました。

15歳を過ぎてからもう少し粒が小さ目のご飯がいいんじゃないかと考え、メディファスの高齢猫用のカリカリ、夜は相変わらずモンプチの缶詰をあげていました。

いずれも決して高級フードではありませんが、亡くなる最後まで毎日美味しそうに食べてくれました。

そしてこのエッセイをアップしてから気付いたのですが、ロビンは生涯一度も下痢をした事がありませんでした。


それと重複しますが、猫は人間の感情に敏感です。猫が幸せに暮らすには猫に心配をかけない事だと思います。

仕事で失敗したとか、人間関係の悩みなどであまり落ち込まないで下さい。

愛猫を失う苦しみに比べれば些細なことです。

いつも安心して幸せそうに寝てくれる環境を維持してください。



最後に。

既に猫を飼っている方、これから猫を迎えたいと思っている方に少しでも長く一緒に過ごせる様、そして猫とお別れをした私の体現を読んでいただいてどんな事で後悔したかを知っていただき、なるべく同じ後悔をしないで欲しいと思い、書き綴りました。


でも一番はうちのロビンが如何に凄い猫だった事を私以外にも知って欲しいというのが最大の理由です。



最後までお付き合い下さってありがとうございました。


2020年2月20日




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うちの猫が自殺してしまった @monpetit916

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