「 」の詩

何にもなれない私が言うんだから


正しいよ


あなたは青いひと


どこか悲しくて


どこか強か


でも、どこかを彷徨ってる


駱駝のいない砂漠


薔薇のない荒野


月の無い水面



道端に捨てられた私が言うんだもん



あなたには


霧の朝とか


牡丹の散り際とか


そんなもの分かるはずがない


光ってるもの、秋の空気みたいに


白いまま生きてみたい

あなたの色にはない色が欲しい


このまま真っ白で

御伽草子の中

名前なんか



あら、こんにちは



わたしは



「 」

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夜歌 隣町こゆう @T_koyu0331

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