夜歌
隣町こゆう
またね。
分かってたよ
この夜に雪が降らないこと
帰り道に倒れてる人もいないこと
行き交う人にも色がないこと
私のサヨナラは
南口に消えていったね
青空しか知らない歌なんてなんの役にもたたなかった
猫みたいな後ろ姿
いっそ夜に置き去りにしてくれればよかったのに
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