『死は誰にでも微笑みかける。人間はただ、微笑み返すのみ』……ローマ五賢帝の一人、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの言葉である。 本作は、三者三様の微笑みが見られる。壮絶でもあり無残でもあるが、自分自身を観客になぞらえるのか当事者になぞらえるのかで違う読み味わい方が出来るだろう。 詳細本作。
コロッセオに立つことになった三人の人間。彼や彼女がそこに立った理由は様々ではあるが、最後に待っていた結末はいずれも同じ。しかし、彼らは形は違えどそれぞれの意思で戦っていた。それぞれが「生きる」ために戦わなければならなかった。そして、確かに生きた証をそこに残したのだ。常に生と死が交錯するコロッセオで、彼らは何を残そうとしたのか?それはあなたの目で確かめて下さい