「探していたものは見つかりましたか」と、太陽に捧ぐ。

作者 聖願心理

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★★★ Excellent!!!

魔女というのはとても分類が難しい。
『種族』と置くのか『職業』と置くのか。
なんにせよ、人間が忌み嫌っていたり、怪しんだりする。
そんな不穏な代名詞で有る事には間違いない。不可思議に恐怖するっていうのは普通のことだと思うから。

でも恐怖が一周回ると興味になる。
いや、恐怖を知らないのかも知れない。遭遇して初めて恐怖と知るのかも知れない。
それとも。
恐怖を知っているからこそ本当の恐怖が来るまでそれは乗り越えてきた困難、慣れてしまったものなのかも知れない。

得体の知れない不可思議、それがどんな形で牙を剥くかはわからない。
でも不可思議を乗りこなしていると勘違いしていると、不可思議に手痛い反撃をもらうこととなる。
不可思議を不可思議だと怯えているうちは、きっと安全だろう。

★★ Very Good!!

 古今東西、カルト宗教は皆似たり寄ったりの類型を経て破滅する。世界の終焉だ、壊滅だと信者を煽り、結局自作自演で実行するのである。
 本作の魔女は、教祖と信者と教義を兼ねている。まさに三位一体といえよう(別な言い方だと『有害無益』だが、それでは余りにも悲惨過ぎる)。
 そして少年が現れた。
 彼の立場はけだしパラドックスであり、まことに魔女の……というより本作の……主張を陰から代弁している。
 詳細本作。

★★★ Excellent!!!

透明感のある素敵なお話でした。死こそ幸福と信じる魔女と少年が繰り広げる哲学的な会話と、言葉のはじばしに潜む謎と殺意。
明け方に力が弱くなる設定や魔女の瞳の力、そして最後のどんでん返しといろんな要素をうまく組み合わせてひとつの世界観と物語にまとめ上げています。
おもしろかったです。