第2話

気づいたらここにいたそうとしか言えなかった。一面が荒野というやつで、ここまで至るというか殆どの記憶がない。とりあえず言葉は話せるし、名前もわかる。住んでいた場所は…あやふやだが少なくともここではないことはわかる。四肢は動かせる、

ワタシドコ?ココハダレ?ダアレ?

いや俺は晴人だ。何をボケているんだ。しかし場所は本当に知らない…


「あなた、こんなところで何してるの?」


「え、え?」


「そんなところにいると死ぬよ」


「へ?」


言っていることがわからず数秒思考停止していると、突如襟を掴まれ数メートル投げ飛ばされると後方から爆音がし、振り向くと半径2メートルほどのクレーターができていた。


「ええ、ええ!?」


「何驚いているの、この辺じゃあ魔砲が飛ばない日の方が珍しいのに」


「あんたは、一体…」


「説明は後、とりあえずここから逃げるよ」


「え?…うわ!」


驚く暇もなく、あたり一面から隕石に匹敵するほど大きく火球や、空気さえも切り裂くような雷撃などが飛んでくる。まさに異常気象だなと走りながら思っているんだが、それより何が一体どうなっているんだ…てかマホウ?今この女、今魔法って言ったのか?少なくとも記憶のない俺でも魔法なんてものはなかったのは覚えてるぞ…まずい、本格的にフリーズしてきた。


「そんなことよりも…お前は、えーと」


「お前って、ルシナよ」


「ルシナ・ゼファードそれが私の名前」


「ええと、じゃあルシナこれからどこいくの?」


「私たちのアジト…もといギルドに行くの」


「ギルド?」


「ええ、後ちょっと転移魔法使うから衝撃に備えてね。私たち、走りながらだから最悪、体の一部が消し飛ぶからね。コンタクト、アリエル?ここから繋ぐとこはできる?」


「ちょ待て、そんなの聞いて、」


「そうならないために備えろって言ってんの。はぁ、ほんとあんたって面倒だね。」


へ?今こいつ、昔から知っているような口ぶりだったけど俺のこと知っているのか?


「てか5秒後に発動されるから今更止められないよ」


「待って!というか、備えろって、どうい…」



その瞬間、目の前が真っ白になりまるで宙に浮かんでいるような感覚に襲われた。そして俺は急激な環境の変化により、思わず目を閉じた。そして同時に感じた。次目を開く時、それは何かに、とてつもなく巨大何かに立ち向かわなければならない予感。だがもう後には引けない。ならば進むしかない。目を開らこうとした時、今度は意識が飛んでった。

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スターダストリベリオン SORU @SORU20011214

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