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「なんで天狗がこんなところにおるんじゃ?」

「おじいさん、私はおじいさんの事をずっと観察していたんです」

「はぁ……それは何故ですじゃ?」

「私達の大将、大天狗からの命令でして……」


 天狗の話によると、天狗の大将である大天狗が暇をもてあそんでいて、面白い人間を連れてこいと部下の天狗達にお触れを出したのだとか。

 で、目の前の天狗がおじいさんに目をつけたと、そう言う顛末らしかったのです。


「と言う訳なので、是非とも私に従ってはくれませぬか?」

「えぇ……? ちょっと考えさせてくれんかのう」


 おじいさんは天狗の話に悩み始めます。見た目と雰囲気から悪い妖怪ではなさそうなのですが、かと言って安易にホイホイと信用していいものなのか、すぐには決断が出来なかったのです。

 それに、その誘いを断ったらどうなってしまうのかと考えたら、逆に怖くもなってしまうのでした。



 折角のお誘いだし、この天狗の話に乗っかる

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894179113

 ヤバそうだし、ここは逃げの一手じゃ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894222032

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