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「では、早速お言葉に甘えさせて頂きますわい……」
おじいさんは親切な村人に案内されて、その催し物に参加します。会場に到着すると、既におじいさん用のご馳走が用意されていました。
「ではおじいさん、これをどうぞ……」
「いやはや、これは申し訳ない。いただきます」
かなりお腹の空いていたおじいさんは、渡された海鮮味噌汁をものすごい勢いで胃袋に収めます。その後もお酒を飲んだり天ぷらを食べたりして陽気に過ごしました。 ある程度落ち着いたところで、おじいさんは突然目の前が暗くなります。
「あれ、どうしたのじゃ……急に気分が……」
さっきまで元気だったおじいさんはそのままバタリと倒れてしまいました。そうして、もう二度と目覚める事はなかったのです。村人達はおじいさんに毒の入った料理を振る舞っていたのでした。
旅人に優しそうに見えた村は、本当はとても怖い村だったのです。
(おしまい)
村人に毒を盛られエンド ED11
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894396928
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