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「さて、まずは部屋を出てみるかの……」
箱を開ける誘惑を何とか断ち切ったおじいさんは、その足で部屋の外に出てみました。初めて体感する現代社会、見るもの全てが未知の領域です。
最初に感じた違和感は、やはりその空気の淀み具合でした。
「ごほごほっ。何じゃここは空気が汚いのう……。ずっとこんなところにいたら病にかかってしまいそうじゃ」
おじいさんは道を歩けば誰か知り合いに会えるかもと辺りを彷徨い歩きます。しかし、当然ですが、どれだけ歩いたところで知り合いに出会う事はありませんでした。
知らない世界で1人きりと言う事もあって、あまりにも心細くなったおじいさんの心の中に虚無の風が吹き荒れていきます。
メンタルを病んでしまったおじいさんの瞳からは、どんどん光が失われるのでした。
こんな世界で生きていても仕方がない、死のう……
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894146552
神様ヘルプミー! 懸命に祈る
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894124932/episodes/1177354054894165796
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