お知らせ

 中途半端なところではありますが、暫く休載することにします。いや、打ち切りと言うべきかも知れません。

 読んで下さってる方々には、本当に申し訳ありません。どうかお許しください。他にもエタっている小説もあるのにこの体たらく、力不足、不甲斐なさ、恥じ入るばかりです。

 一応、大まかな話の流れは決まっているのですが、たぶん、日の目を見ることは無いと思います。

 もしかしたら、大まかな流れだけでも知りたいと思われる方もいるかも知れないので、以下に書いておきます。



 以下、ネタバレ



七菜香は姫香にも打ち解け、二人で街歩きに出掛けたりするようになる。

昇也とは以後も何度か旅行に出掛ける。

いずれも過去に七菜香が父親と訪ねた場所であり、それは七菜香が父親への依存から卒業しようとする旅であった。


七菜香は元々、学校に馴染めないところはあったが、引きこもりの切っ掛けは父親の死であった。

七菜香の母は、その対応に苦慮したが、趣味に没頭する七菜香を見て、その指向、方向性を排除する気になれなかった。

何より女手一つで育てていかねばならない。

仕事に傾倒していくこととなった。


昇也の父と七菜香の母は、高校時代の同級生だった。

再会した二人は、お互いの家庭の事情や境遇を知り、価値観など似通っているところもあって仲を深めた。

環境を変えることが七菜香にどのような影響を及ぼすのか、悩むところではあったが、何か生活を変える切っ掛けは欲しかった。

まずはお試し、同居してみよう、という昇也の父の提案に乗った。

そう、二人は籍を入れてなかったのである。

つまり七菜香は義妹ではなく、偽妹だったのだ!


その事実を知った昇也は、今までより七菜香をヘンに意識してしまうようになる。

妹して見るように努めていたのに、妹はあくまで女性であった。

今まで以上に距離を測りかね、ぎこちなく七菜香と接してしまう様子から姫香にもバレてしまい、偽妹VS偽妹の闘いになるのだが、やはり同居人である七菜香が強く、何より二人は仲良しになってしまっているので争いは続かず。

基本、姫香はプンプンしてても、七菜香はへらへら笑っているのだ。


七菜香が、世界一でっかい海を見に行きたい、と言ったので、太平洋を見に行く。

それが父親への依存から脱却するための最後の旅になった。

再訪する旅の過程で、七菜香は忘れていること、憶えていること、それぞれを噛み締めた。

忘れてしまうことは悲しいことではあったけれど、楽しかった、大好きだったという事実は不変だった。

揺ぎ無いものだった。

ならば、その事実の上に、新たに「楽しい」「大好き」を積み上げていこう。


ある朝、昇也がリビングに降りると、中学校の制服を着た七菜香がいた。

「お兄、おはよう」

そう言って七菜香は、いつものように「へらっ」と、でもいつもより少し恥ずかしげに笑った。

みたいなラストです。




 これとほぼ同時期に書き始めた小説があって、取り敢えずはそちらを書き進めていくつもりです。

 アップするかは判りませんが、またお目に掛かれるよう頑張りたいと思います。

 本当に申し訳ありませんでした。


                杜社

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ヘンな妹のこと 杜社 @yasirohiroki

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