第14話不覚?! 一生の恥ッ?! じょうだんじゃねーよぉ、巨〇オンパレードなんてこらえてくれぇッ!!




暫(しばら)くして、ゆーまは近くにあった休憩室で、又、独り言をぼやいていた。



「んとに、ユニのこっちの世界を全く知らないのには、困ったもんだな。少しずつ教えていかないとぞな」



はぁ、と溜息(ためいき)をつく。



「相変わらず、オレ、独り言、多いな」



そういい、自販機で買ったジュースをゆーまは、ごくりと飲んでいく。



「んぅ、うめぇ、やっぱ、フルーツジュースは、POKKARIだよな!」



右手に缶を握り、感激した瞬間だった。異変が起きた。



「キャぁぁッァ、胸がぁ!」



さっきいたところくらいから、大きな悲鳴が、聞こえてきた。



「ん、何だぁ? む、胸? ま、まさか、またユニが、何かしたんじゃぁ?」



ゴクリと、最後までジュースを急いで飲み干し、ゴミ箱に缶を急いで抛(ほう)り、悲鳴のしたほうに駆け出した。



「キャー、何これーッ!」



「やっぱり、女風呂のほうから!」



「一体、何があったんだぁッ!」



女湯の前まできて、ゆーまは、立ち止まった。どうしていいものかと。



「う、女風呂の看板。仕方ない、悲鳴が上がっている以上、行かなければな、許してくれ男のサガよ。 突入ーぅッ!」



DODODO!



「キャー、どさくさに紛れて、男よー」



凄い、大きな津波のように、女湯から、超巨乳の女の人ばかりが出てきた。ゆーまは、その勢いで吹っ飛

ばされ、その場に尻餅をつく。



「ちょ、超巨乳オンパレードだぁ! な、なんだぁ? この胸がメチャメチャでけぇ、超巨乳な女の人たちは? 一体、何? しかも、出てくる人みんな!」



ビックリ仰天の顔をし、天変地異が起きたような興奮感を見せる。近くにユニがいた。



「あ、ユニ、どうしたんだ、一体? これなんだ?」



「ゆーま、隣にいた女の子がね、ユニみたいに胸大きかったらいいのになっていうから、この魔法アイテム、プロポーション針で大きくしてあげたの!」



ユニは、右手先で抓(つま)んでいた、ちっさい針のようなものを、ゆーまに高らかと見せる。



「なにぃ! プロポーション針だぁ?」



「こんな風に、大きくしたいところを突っ突くと、大きくなるの」



ユニは、近くでシャンプーをしていた女性の胸を突っ突いた。すると、



PON!



「きゃぁ、胸がぁ!」



忽(たちま)ちのうちに、その、若い女性の胸が大きくなり、超爆乳になった。ゆーまの目が、点になった。



「ね、いいでしょ!」



「ある意味、す、凄い一品だが、で、何で、入っている人、みんなでけーんだぁ? うわぁ!」



「男よ。こいつ、さっきの覗(のぞ)き魔よ! 変態、許さないんだから!」



さっきの一件を知った女性が怒り、ゆーまの方に近付いてきた。



「うわぁ、ちょ、ちょっと待って、俺は、ユニのことが心配で」



「問答無用よ!」



「ユニぃ、お前の仕業だな! うわぁぁぁっぁぁぁっぁ、きょ、巨乳地獄だぁぁぁぁっぁぁ、止めてくれー」



またしても、女性客の暴行が、ゆーまに降りかかった。今度は、余りにデカイ巨乳で顔を打たれ、攻撃されている。ユニは、相変わらず能天気だった。のほほんとしている。



BOKOBOKO!



ゆーまの顔が、巨乳に打たれ、前に後ろに、まるでバレーボールのように飛んでいく。

脳震盪(のうしんとう)を起こすくらい酷(ひど)く打たれている。



「うぅ、助けてくれー、もう、巨乳アタックは、コリゴリだぁッー!」



くらっとなり、また隙を見て、ゆーまはしゃがみ込み、逃げようとした。だが、その動いた為に更なる悲劇が、舞い降りた。



「ゆーまも、おっきくなあれ!」



ユニが、下からゆーまの腹を、プロポーション針で狙っていた!



「つん! あれ、お腹、押そうと思ったのに、ずれちゃった。ごめんなさい、ゆーまぁ」



「エェツ、つ、つんて、まさか、この痛みは下半身? もしかして、ま、まさか?」



「ゆーま、おっきくなったね」



「ぎゃー、あそこがおっきくなってるぅッー。 嘘だろうぅー」


何と、動いた為に針で刺す箇所を間違えられ、局部を刺されていた。局部が、とんでもないデカさになった。



「し、しかも、へ、へちまよりもデカイ……」



「きゃー、なにこいつ、へ、変態よ!」



「へ、変態じゃない! 俺は、ユニが心配できたんだ!」



「きゃー、変態、こないでー」



近寄ろうとした瞬間、巨乳の女性達は後退(あとずさ)り、ゆーまとは、反対方向に駆け出した。ユニが、面白そうな顔でにやけている。ゆーまは、自身の大事態に顔を俯(うつむ)け、唖然となり、言葉を無くした。



「あー、もう、お嫁にいけない。う、ううッ」





その場で、あそこを見えないように手で押さえ、蹲(うずくま)り込んだ。






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異世界転生姫!?勇者と青春と姫とゲーム的な日常ダイアリー aoi789 @aoi789

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