復讐帳

復讐帳 サワコ編 1話

私の名前は二階堂サワコ。

憧れの秀麗高校へ入学できて舞い上がってる今日この頃。

今日は合格発表後のお祝いを兼ねての家族で外食してます！

「お姉ちゃん、おめでとう！」

3歳下のサチ。

サチも中学生になるからサチもお祝いしないとね！

「サチもおめでとう！」

サチは12歳で我が強く、すこしわがまま。

でも、妹ってのもあって甘やかされてるから仕方ないのかもしれない。

「今日は、サワコが好きなステーキ屋さんだよ」

お母さんがニコニコで運転してる。

お父さんはお母さんの運転が心配そうだ。

「だ、大丈夫か？？ちゃんと前見ろよ？」

「もう！そんな心配ないってば！」

こんな感じでお父さんはお母さんの尻に敷かれてる。

「お母さん！サチはオムライスがいいのにー！」

「明日オムライスにしてあげるから！」

「えー、」

そんなこんなで無事、家族での食事は終えた。

私はこんな家族が大好き。

だからこそ、頭のいい秀麗高校の特進クラスで、いい成績を取って、いい大学へ行きたい。

特進クラスってのは、選ばれし生徒が入れるクラス。

特進へいればいい大学への切符を貰っているようなもの。

だから、この特進クラスでいい成績を維持してやるんだ！

それが親孝行だとおもうし、

妹にとって自慢の姉でありたいからね。

そんな、憧れで溢れていた日々が秀麗高校に入って、崩されていくなんてこの時は思ってもなかった。