34.僕はそのまま三人の少女達に身を任せて委ねて抱き締められていた。

「「「「救世主様~」」」

ぎゅうぎゅう、ベタベタ、三人は僕の体に引っ付く 

「えへへ」「ぐへへ」「ふふふ」

三人とも少女とは思えない愚劣な表情を浮かべながら僕を抱き締めていた。

・・・そろそろ、三人を抱き締められてるの鬱陶しくなってきた・・・。

「そろそろ、魔物の空間から普通の空間に戻るので、離れた方が良いですよっ」

珍しく、女神ちゃんが、魔法少女達の愚行を諫めてくれた。

「ええー・・・」「別に見せつければ良いっす」「・・・流石にファミレスの中で、抱き締め合うのはちょっと・・・」

各々、ぶつくさ文句を言いながら、僕から離れた。

「なあ、皆、服がズタボロなんだけど、大丈夫?」

魔物達と戦った彼女達は、服がズタズタに引き裂かれていて、素肌が目に毒な程に露出している。傷は、魔力供給した時に治ったのだが。

「大丈夫ですよっ、魔法少女装束が傷ついても、変身解けば良いんですからっ」

女神ちゃんがそう言うと、魔法少女達は、変身を解き、日常の服装に戻った。

それと、同時に周りの風景も、日常のものへ戻る。

ワイワイガヤガヤと多数の客で賑わうファミレス。その一席に僕らは座っていた。

このファミレスに来た時と同じ様に。

「・・・お客様、ご注文は、お決まりになりましたか?」

横を見れば、ウェイトレスが、僕らを見て、注文を催促している。

「あ、ああ、注文・・・み、皆、何か注文決まってる?」

と聞くと

「「「お子さまランチ」」」と魔法少女達は一斉に注文した。

いつの間に、メニューを決めていたんだ・・・。

というか、お子さまランチで良いのかよ!

「あー、えっと、私はですね・・・っ」

女神はまだ決めかねていたようだ。無理も無い。急に現実のファミレスに戻されて、すぐに注文を決めれる訳が無い。

「えっと・・・救世主様と同じものて・・・」

と注文を僕に降りやがった。

僕は一瞬迷ったが、「じゃあ、カレーライス2つで」

と、無難なものを注文したのだった。

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中年おっさんの俺の下に、魔法少女達がやって来て、同棲して色々騒動があったりしつつ、世界を救う話 がおー @gao9999

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