33.魔法少女達は交互に魔力切れした。

だから僕は、交互に魔力供給をし、魔力供給された、魔法少女はまた戦いに参加しに行き、行ったと、思ったら、また別の魔法少女が魔力切れを起こすので、また魔力供給をし、魔力供給し終えたら、別の魔法少女が魔力供給を求めての繰り返し。

何時間経ったのだろうか。

あれだけ居た魔物の群れはすっかり数を減らし、

「これで、止めよ!」

とまどかちゃんが最後の一匹に火球を投げつけて、始末をした。

「討伐完了っす!」

「はあ・・・ふう・・・」

「つっかれたわねー!」

今までの戦闘の疲れがどっと沸いたかの様に各々がその場で、座り込む。

「お疲れ様、みんな」

僕は、三人の少女達に労りの声をかけてみた。すると・・・。

「「「・・・・・・・・・」」」

と黙って、僕の事を見ている。

「ど、どうしたんだ・・・?」

と聞いてみると、

「だって、救世主様、今まで、ちょっと、冷たーい感じだったから・・・」

顎を掻きながら、まどかちゃんは言った。

「いや、そ、そうか?」

「・・・そっす。ちょっとあたし達から距離を置いてるというか・・・」

ミクちゃんも言う。

「だから、お疲れ様って声かけて貰えて、嬉しかったです。・・・今の一言は、本当に私達を気にかけて貰えてるんだなって感じだったので・・・」

梓ちゃんも言った。

「そ、そうかな~?」

冷たい?距離を置いていた?確かに、怪しい魔法少女と自称する少女達を警戒していたのは確かだ。怪しいんだし。

でも、僕の為に一生懸命戦っていたのは事実で、僕が「救世主」というよく分からない理由で。だから、気にかけるのは別におかしい事でも無いと思う。

「僕を守って貰った訳なんだから、お疲れ様って、言うぐらい当たり前だよ。有難うな、皆」

そう言うと、三人はじわりじわりと涙を浮かべ、

「救世主様~っ」

と僕に抱きついてきた。

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