じれったさの純粋結晶を味わうような

じれったさをゆっくりゆっくり味あわせてもらってるのに
明瞭で優しい文体にテンポよく話が進み
つい十代を振り返って
もっと相手の気持ちを大事にすれば良かった
逆に自分の快楽に流されてみても良かった
そんな自慰じみた内省すら甘やかなじれじれにコーティングしてくれる小説。