役割の中に

僕がこの作品で一番印象に残った台詞は

「役割は役割ですよ、当局の都合だらけで作られた。でも、その中で好き勝手やるのが使われる者の醍醐味でしょうよ」

でした。

もちろん、そうしたくて出来ない事だってあります。
単に若すぎたとか、その時の人間関係とか、いろいろな要因でね。


先に上げた台詞も、社会の中に出た大人が、どうにか世の中と折り合いをつけるなかで生まれたような言葉です。

夢を追えとか、希望を持てとか、そういうんじゃありません。
だから良いんです。

長い時間の中で起こった優心(ゆあ、と読みます)の成長が、先の台詞から透けて見えたように思いました。


それはそうと、
お互いがお互いの唯一の理解者と、その二人が交わすやりとり、いいですよねぇ。