第7話

魔力不足から少し時間が経過し、回復したところでポケットに入っていた石ころを取り出した。


「鑑定の熟練度が上がったからもう一度かけてみよう。」


鑑定結果

小石・レア度1

どこにでもある普通の石

当たれば少しは痛いかも

食用不可


「熟練度が上がるとスキルの性能が上がるのか。隠密や作成も徐々に上げてモンスターを倒せるようにしないとな。」


「魔力も回復したし作成のスキル使ってみるか。作成」


小石は徐々に形が変わっていき先端の尖った石へと変わった。


「へえ、作成を使うと形が変わるんだね。自分の中で変えたいものにイメージしたらどうなるんだろう。」


春彦は石のナイフをイメージしながらスキルを使った

すると石は先ほどとは違い無骨ではあるがナイフのようなものはできた。


「ちょっと変な形だな、小石で作ったからなのか少し小さいし、やはり熟練度を上げてイメージを強く持たないとうまくは作れないか。」


「とりあえずは武器が作れることはわかったから一安心だな。魔力があるときは石で武器を作っておこう。」


ぎゃぎゃぎゃ!!!

前からモンスターのなく声が聞こえた。考えごとをしていたために接近していることに気が付かなかった。


春彦は急いで隠密を使用した。


「(隠密発動)」


声の聞こえた先へ作成したばかりのナイフ?を持ち近づいて行った。

目の前にはモンスターが一体だけいた。


「(鑑定)」

鑑定結果

種族名 ゴブリン

知性が低いため攻撃が単調になりやすい傾向がある

脅威度:低

食用可能:まずい


「脅威度は低いか慌てなければたぶん倒せるレベルなのだろう。」


春彦はそう考えるとゴブリンの後ろへゆっくりと接近し首元をめがけてナイフを振り下ろした。


ギャーーーーーー


ゴブリンは派手に血をまき散らしながら悲鳴を上げこちらを血走った目で見ると手に持っていたこん棒で襲い掛かってきた。


「やばい!この距離だと当たってしまう!」


急いで回避行動へと移るが左肩へと直撃してしまった。


「いてぇ!?けど距離をとることはできた、どうするさっきの一撃で決められなかったのはいたいな。」


「こうなったら!!おりゃ!」


春彦は手に持っていたナイフをゴブリンの顔めがけて投げた。


ゴブリンが顔を守って見えない隙に腹を蹴っ飛ばし転ばせると馬乗りになり顔を殴り続けた。


「早く死ね!死んでくれ!!」

「グゥゥゥ」


ゴブリンは抵抗を続けていたが10回ほど殴ったあたりで動かなくなった。


「はあ、はあ、はあ、やっと死んだか。」


自分の手がゴブリン血で汚れているが気にすることなく床へと倒れこんだ。


「首を刺したときに倒したと思って油断してしまったな。次は油断しないようにしよう。」


そう言って春彦は少しの間、目を閉じるのであった。




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ぼっちは世界最強!? はるる @haruru13

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