第6話
「し、死ぬかと思った。」
モンスターの脅威から逃げることができた安心感と判断が遅れていたら死んだかもしれない可能性を考えこの洞窟で生きていくことが出来るのか不安をおぼえていた。
「これからどうすればいいんだろう。腹も減ったし敵を倒すための力もない。」
「私にあるのはどうしようもなく弱い心とちっぽけなプライドだけだな。」
春彦は何もできない自分にあきれてしまった。
「まあ、いつまでも落ち込んでても仕方ない腹も減るし喉も乾いてきた何とかしないと。鑑定が使えれば食べ物とか調べられたのに、、、ん?」
「さっきは使えなかったけど、隠密は何かわからないけど発動したよな。」
地面にある石に魔法を唱えた
「鑑定」
体の中から何か抜けていくような感覚がした。
鑑定結果/ 石:どこにでもある普通の石/食用不可
拾った石はポケットへとしまった。
「これが鑑定魔法か、発動することは確認できたしさっきみたいに失敗することのないだろう。鑑定」
鑑定結果
名前 吉田春彦
年齢 18歳
性別 男
レベル 1
HP 100/100
MP 93/100
攻撃力:12
防御力:10+3
知力 :13
速さ :15
運 :70
状態 :良好
装備
・制服:防御力3
使用可能スキル
・隠密:熟練度1:MP3
・鑑定:熟練度1:MP1
・言語理解:熟練度1
・作成:熟練度1:MP10
加護
・神様の加護
称号
・異世界転移者
・ぼっち
「だいたい予想していた通りの結果だな。しかし称号のぼっちに関してはわからないぞ、最近委員長が友達になってくれたから関係がないはず」
「称号でぼっちが付いてしまうほど今までの生活はひどかったのだな。」
「さて、鑑定の使い方もわかったしとりあえずこの場を離れて食べ物と身を隠せる場所を探そう。」
30分後...
時々モンスターの鳴き声や戦闘音が聞こえるが隠密をうまく使いながらばれないように移動した。
すると地下へと降りるための階段を見つけた。
「まだ降りるべきではないだろうな。レベル1で降りたらすぐ死んでしまいそうだ。モンスターを倒してレベル上げをしてからまたくればいいだろう。」
「そういえばスキルの項目に熟練度があったよな?何回も使ったら上がるのかわからないけど鑑定ならいくらでも使えるから練習しながら探索していこう。」
鑑定の練習をしながら歩いていると急に眩暈と吐き気がした。
「うぅ気持ち悪、何が起こってるんだ。鑑定」
鑑定結果
名前 吉田春彦
年齢 18歳
性別 男
レベル 1
HP 100/100
MP 9/100
攻撃力:12
防御力:10+3
知力 :13
速さ :15
運 :70
状態 :魔力不足
装備
・制服:防御力3
使用可能スキル
・隠密:熟練度1:MP3
・鑑定:熟練度2:MP1
・言語理解:熟練度1
・作成:熟練度1:MP10
加護
・神様の加護
称号
・異世界転移者
・ぼっち
「魔力不足?魔法を使いすぎてしまったのか。今度からは自分のステータスも確認しながら10以下にならないように調節しながらやらないと。」
「そういえば作成のスキルを確認してないな、拾った石があるからあとで使ってみよう。」
春彦はこれからやることを考えてはいくがまだ食べ物も寝る場所も見つけていなかった。
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