朝鮮出版事情
高麗楼*鶏林書笈
1920年代の状況
昨今の朝鮮における出版事情についてお尋ねですか。
ええ、万歳事件(三一独立運動)以降、総督府の方針転換により、朝鮮日報、東亜日報等の朝鮮語による新聞が創刊されました。
雑誌の創刊も活発になり、天道教が運営する開闢社では総合誌の「開闢」を始め、学生向けの「学生」、女性向けには「婦人」という雑誌を刊行しています。
文芸誌も次々創刊され、中でも人気なのは春園(李光洙)先生が編集に携わっている「朝鮮文壇」ですね。あと「廃墟」「白潮」なども評判がいいですね。
このように新聞や雑誌が多く登場したおかげで作家たちも活動の場が広がったといえるでしょう。でも執筆のみで生活をしていくのは難しいようです。え、内地日本も似たような状況ですか。
あと子供向け雑誌としては「幼い人<オリニ>」がありますね。これは内地日本の「赤い鳥」のような内容ですね。
朝鮮も日本同様、子供向けの良質な文芸作品が無かったので小波(方定煥)先生を始めとした有志たちがこの雑誌を通じて童話や動揺を創作発表しています。
まだまだ紹介したい雑誌はいろいろありますけれど、それは次回にいたしましょう。
朝鮮出版事情 高麗楼*鶏林書笈 @keirin_syokyu
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