冒険者引退したら幼女と変な石が付いて来た

峯松めだか(旧かぐつち)

第1話 ネタバレプロット(ダミーデータが含まれます)

 少女がひょんな事から宝石を手に入れた、見た目は輪切りの経過木に染み込んだウッドボルダーオパール、奇麗なのだが、経過木が殆どのオパールはそれほど高くないと言う事で、父親から送られた、游色が緑ベース、自称

 PX(プロトエクス)自称勇者ロボのコア

 正式名称は、試作機・自己修復、対話型制御インターフェース。プロトエックス。の、思考ユニットのコア、発声用のスピーカーユニットすらないので、発音すら出来ない、この状態で意思疎通が出来るのは少女と、同型機のみ、並列化機能がある同型機はともかく、少女と意思疎通が出来る理由は不明。

 あくまで自称、流暢に話すが、世間知らず、変な事は知って居るが、この世界の常識的な物は知らない。時々変なセクハラが出るが、記録領域に入って居る言葉を適当に並べている可能性もあるのか、本人?が意味が解って居ない事が良くあるが。とぼけているだけの可能性もある。

 少女の服の中、胸元が定位置、体温による温度差によってエネルギーを得て居ると言って居る、少女から離れると口数が少なくなるのは、エネルギー切れによるスリープモードだと言い張って居る、温度差による発電なら、外に出して光に充てた方が良いのでは?

 と言われるが、紫外線で劣化する、盗まれそう、安物とはいえスられそう、高温は劣化の元と言う事で、服の下に落ち着いた。

 熱を吸収して発電しているため、触ると少しひんやりする。

 金属が有れば自己増殖、修復機能によって身体ユニット、もとい、各種オプションパーツを作り、最終的に最終決戦モード、10m程の巨大ロボに成れると言って居るが、当然、少女のお財布では材料が足りない、安い鉛や鉄では余り質の良い材料では無いので、カサマシ以上の意味が無い、剣や武器、各種金属製品に同化させることによっていわゆるインテリジェンスソードの様な物にも出来る。もっとも、鉄では伝達率が悪いので効率が悪いとボヤいて居る。

 理想的な材料は演算強化用ユニットにイレブンナインシリコンウエハーと言う謎の物体である。

 神経電気伝達ユニットとして金を、触媒ユニットにプラチナとチタン、どうせならオリハルコンとヒヒイロカネ、武器ユニットにアダマンタイト、神経銀(ミスリル)もよこせと無駄な狸の皮算用。机上の空論を振りかざして居る。当然材料が揃う予定は無い、この世界にそもそもそんなファンタジー金属は無い。

 実際問題、銅や銀、青銅(ブロンズ)、真鍮、クロム、ニッケルでも金属元素の類なら何でも材料に使うことが出来るのだが、最初の頃に少女の財布に入れられた時に勝手に銀貨や銅貨を使ってしまい、捨てられそうな剣幕で怒られ、泣かれたので、今は自重している。

 基本的にネックレスとして思考ユニットのみで胸元に入っている間は、自分で動く事は出来ない、少女の脳内に話しかけるだけである。

 少女は思考のみでXと会話することが出来るが、時々声が漏れていて、周囲に奇異の目を向けられる事が良くある。


 EX(イクス)アイアンボルダーオパール(游色は青ペース)

 Xの後継機、正式ナンバー、エクスはコスト度外視で研究予算をつぎ込んだ雛型、余計な機能がてんこ盛りである。その中で使い易いとみられた各種機能をブラッシュアップして、要らない機能をバッサリと切り落とし、作られた後継機がイクスである。

 エクスの駄洒落機能は無駄に詰め込んだ開発者の趣味である。

 そのため、イクスはより合理的、駄洒落は言わない、電池持ちが良い。


 少女

 この世界で唯一イクスの言葉が解る存在、戦災孤児上がりの駆け出し冒険者、この世界では孤児は珍しく無いので、この世界では普通、頭に少しだけ目立つ傷があり、リボンを撒いて隠して居る、撒いて居ない時には帽子を、とにかく傷は見せたく無い。

 イクスは言うほど目立たない、気にするなと言って居るが、外見のコンプレックス、少女本人にとっては死活問題で有る。

 頭痛持ち、体調が悪い時は頭痛を併発して、輪をかけて不機嫌になる、それ以前に動けない、一言も発せずにあーうーと唸りながら転がって居る時もしばしば。

 イクスは騒がしいが、一人では無いと言うのは、其れだけで救いでもあるので、今の所はイクスを手放す予定は無い。捨てそうな動きもするが、あくまでフリである、あくまで・・・

 実質、餌の要らない喋るペット扱いである。金属を要求して来るが、餌を抜いても死にはしない。


 父

 養父、元冒険者で自称研究者、

 Xの存在は知って居る、少女がXの言葉を翻訳して話すと、興味深そうに聞いて居る。

 片腕の男、罪人と言う訳では無く、ただの戦傷である。

 其れなりに強かったらしいが、片腕では、流石に仕事に成らない。

 学は有るので、手紙の代筆などの仕事で細々と暮して居る。

 怪我してベットで転がって居る時に、同じ様に怪我で運び込まれてベットが近くで、本を読んでいると、少女が興味深そうに寄って来たので、読み聞かせや、冒険の法螺話等を適当にしていたら懐かれた、少女の身寄りが無いと聞き、其れだったらこっちに来ないか?と声をかけたら其のまま付いて来たので、大人になるまでの保護者として養父に成った、片腕だが、元の筋肉が強く、器用なため、それほど日常生活で不自由はしていない、嫁は居ない、今更この体で来てくれる嫁は居ないので、諦めている。

 少女とは二人暮らし、最近冒険者として独り立ちを始めた少女を優しく見守って居る。

 定期的に体調を崩し、帰って来てはご飯の要求をする少女を苦笑いで迎える。

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