第5話 堀江貴文は東京都知事選挙に勝算はあるのか?
歴史とは時として皮肉なものです。
2020年2月に書いたエッセイ:堀江貴文はマッドサイエンティスト説の最後に
彼が昔のように時代の寵児になる事はあるのか?これは私の予測ですが戦争が起こらない限りは今の道を進み続けると思います。武力衝突を伴う大規模な戦争が発生したなら彼は政治の世界に戻ると思いますし、周りもそれを望むと思います。
と書いたのですが2020年の3月から大きな影響がでた一連のコロナウイルスにより世界規模で各国が戦時体制へと移行しました。そして、堀江氏は東京都知事選挙にでる事を選択しました。
そして、古臭いプロパガンダですが2020年5月29日に発売される。東京改造計画という本で自身の考えを示したうえで選挙に臨みます。ちなみにこの記事の初稿は5月26日です・・・都知事にでなかったらどうしよう・・・いや、きっとでるはずだ。N国党の立花氏がホリエモン党を作って援護するきまんまんだし・・・梯子は外れないよな・・・
本のアジェンダは以下となっています。
第一章 経済
1.本当の「渋滞ゼロ」
2.ETCゲートをなくす
3.パーソナル・モビリティ推進都市に
4.満員電車は高くする
5.切符も改札機もなくす
6.現金使用禁止令
7.東京メトロと都営地下鉄を合併・民営化する
8.Uber解禁
9.東京の空が空いている
10.江戸城再建
11.VRライブのインフラを整える
12.足立区は「日本のブルックリン」に生まれ変わる
13.築地・豊洲市場改革案
14.築地市場跡地のブランド化
15.東京オリンピックはリモート競技に
第二章 教育・社会保障
16.オンライン授業推進
17.紙の教科書廃止
18.学校解体で子どもを解放する
19. 「正解」を教えない教育
20.大麻解禁
21.低用量ピルで女性の働き方改革
22.健康寿命世界一をガンガン延ばせ
23. 「ジジ活」「ババ活」で出会い応援
24.東京のダイバーシティ
第三章 新型コロナウィルス対策
25.ストップ・インフォデミック
26.経済活動を再開せよ
第四章 都政
27.今こそネット選挙を導入せよ
28.QRコードで投票できる
29.記者会見なんてオンラインで開けばいい
30.都職員の9割テレワーク化
31.英語の公用語化で国際化とインバウンド推進
32.東京都のオール民営化
第五章 東京を世界一の暇つぶし都市に
33. 「妖精さん」のリストラ計画
34.遊び場を増やすそう
35.限りなく生活コストを下げる
36.人生100年時代のコミュニティ
37.都民限定の無料オンラインサロン
内容を見る限りでは何年かかけて準備しておかないととてもできない内容です。本にする=文書化についてはすぐにできると思いますが、その根本となる部分についてはかなり周到に準備していたように思います。ただ、内容は堀江氏のYouTubeの動画を見ているとなんとなく予想がつきます。
注目すべきは
第五章 東京を世界一の暇つぶし都市に
33. 「妖精さん」のリストラ計画
34.遊び場を増やすそう
35.限りなく生活コストを下げる
36.人生100年時代のコミュニティ
37.都民限定の無料オンラインサロン
の内容です。
幾つかは題目から予想がつくのですが・・・「妖精さん」のリストラ計画。これはどういう内容か予想がつかないので楽しみです。
後は第5章にて堀江氏の持論である物質文明から精神文明の転換に対してどのような具体性を示すかです。これは、このエッセイの前に投稿した堀江貴文がイメージする未来とリンクします。氏はこの持論を長い時間をかけて練ってきたとの思うのですが、さてさてどうなるかことやら。ただ、この本の内容が都知事選の勝敗を決めると思います。
選挙にでるのに本を出版するとは気合が入ってますね。。
私の予想はこの本は日本が変わる大きな転換点なる歴史的な著作になる可能性がなると思います。なお、物質文明から精神文明の転換とはお金やモノの価値が相対的に下がり、文化や芸術、生き方などの見えないモノ、数字にできないモノへ価値が移る事です。
実はすでにこの動きは実際の経済で起きています。今の商品はブランド力を非常に重視します。このブランド力とは何かというと目に見えないふわっとしたものです。もっとシンボリックに買くと、このブランドを買うとなんとなく楽しい、うれしいです。商品の実利や昨日は関係ありません。
宗教では昔から生き神様や求道者など、その生き方に価値があるのでみんなで支援して、その生き方を応援しようという仕組みがありそれがいろんな方面に広がっていっている状態です。
これは非常に難しいテーマです。そして、それがゆえに第五章の内容は興味があります。
さて、堀江氏がどのように選挙に勝算をもっているかですが・・・これはIT革命後に誕生した新しい産業の担い手達が政治というバックボーンをあまり持っていないという事情に繋がるのではないかと思います。
IT革命後に登場した新しい産業、ここではあえて新しいスペースといいます。ここの入りこんだ人々は規制のない中で経済活動を行い。成長してきました。
急成長している時はいいのですがこの成長が飽和になった時には旧来のスペースへ浸食を開始しようとするのですが・・・現在はここで旧勢力と軋轢が生じているのだと思います。
これは難しい問題です。というのも戦い、潰し合い競い合いは資本主義である以上は避けられないのですが、以下にしてフェアな戦いの場を作るかです。片方に有利すぎるルールを設定した場合は成長の阻害要因になりますし、ルール違反は取り締まならければ社会のモラルに悪影響がでます。
IT革命後に誕生した新興企業や経営者は規制のない業界にどんどん進出しました。特に飲食業はもともと利権団体が無く、企業の流動性が高いので大胆に進出しいたと思います。
新しいモノが古いモノに勝つには公平にルールが設定されたフィールドが必用です。規制緩和などはその一つですが必ずしも正しくはなく時には規制をしてフィールドを整える必要があります。堀江氏はこういった実業界のニーズを吸い上げる事により勝てると見込んだのだと思います。
そして、発生しているコロナウイルス騒動により新興実業界からの支援を確実で大規模なものなると判断したのだと思います。
ここまではわりと予想がつきます。問題はその次です。
ポイントは堀江氏が日本の首相を目指すかどうかです。目指すとするなら8年後ぐらいになるかなと思いますが、興味深い議題です。現時点では不確定要素が多すぎるのでなんともいえないですが、氏は首相を目指すなら布石を打ちながら行動するはずですので、これからも注意深くウォッチしたいと思います。
不謹慎なエッセイ 黒岩虎吾郎 @kakuyom499077
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