あとがき

 ここまでお付き合いくださりありがとうございました。これにてゼムナ戦記シリーズ三作目『鋼の魔王』を終了いたします。

 本作は鍵の三部作の最終章『知恵の章』になります。なのでこれまでにない戦略戦術描写に力を入れてお送りしました。


 内容的にも224回と、シリーズの前二作より50回も長くなっています。これは処女作の時に立ち返り、しっかりとした描写を心掛けたからでしょう。その分、テーマ的に厚みを増した出来になっていると思われます。

 やはり一話ずつ交互連載はすべきではないと反省したのです。どうしても連載が止まっている側の読者さんを意識して描写が急ぎがちになってしまうので。


 脳内プロットを組んだのも十年くらい前の作品。執筆中に主人公の名前が某アニメ作品のレギュラーキャラに被ったりして微妙な気分になりましたが、これは致し方ありません。名前もほとんど構想時のものなので。


 さて、これからの話です。

 鍵の三部作は終了したのですが、実はこの流れの最終章が存在します。それが明日よりスタートする『ゼムナ戦記 過去よりの裁定者』です。この『扉の章』でゴート編が完結となります。最後のほうで主人公たちには再登場願いますので。

 そう、ゴート編なのです。ゼムナ戦記、処女作どころでない大長編年代記シリーズになっております。この後の僕に何が待ち受けているかは分かりませんが、ライフワークのように書き続けていくつもりです。


 更にもう一つ。ゼムナ戦記とは全く質の違う一篇を同時連載する予定。今回は二本とも毎日更新に挑戦です。行けるところまで頑張ります。

 タイトルは『ギナ・ファナトラ機械工学研究所 ~彼女はロボットが造りたいそうです~』になっております。内容的にはタイトルのように機械構造に触れる作品ではなく、どちらかといえば設計思想を中心に描いていく感じ。「ロボットのここは必要なの?」「なんでそんな形になってるの?」みたいな内容になります。

 登場人物も僅かになる予定。こちらもご訪問をお待ちしております。


 では、これにて。


 八波草三郎

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ゼムナ戦記  鋼の魔王 八波草三郎 @digimal

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