小説あるある川柳 ② ~書きあぐねる+番外編~
小説あるある川柳 5つ
①「伝えたい……」 想いは溢れて いるけれど
伝える言葉を 探してる
②書き出しの その一言が 書けなくて
③タイトルを さんざん悩んで シンプルに
④嗚呼ヤバい…… 公募の期日 明日までだ!
⑤駄作で良い とにかく全部 書き終えろ
『番外』
ディーヴァーは どんでん返しが 気持ちいい!
~解説~
①king gnu の Teenager Forever という曲の歌詞から抜粋。
何をどう書いても納得いかない。こんなんじゃ、言いたいことが伝わりっこない。そういう歯がゆい気持ちが、苛立ちの元であったりもするけど、その頭を悩ませる過程が楽しかったりするんですよねぇ(笑)不思議。
②「プロットが決まった、あとは書くだけだ!」
……そこからが辛く苦しい道だったりします。
結局、頭の中にアイデアがある時って楽なんですよね。なんとなく抽象的で、ふわっとしてるから悪いところに目がいかない。それを具体化しようとすると、出ないものを出そうとするような……なんだろう――便秘みたいな? そんな感じ。失敬。
まぁ、経験値が足りないっていうのも大きい要因ですよね。何かが身体化するまで身になるのって、人によってかかる時間が違うし。とにかく、書いて、直して、読んで、学ぶべし。自分の世界は自分しか書けないから。
③僕はまず借りのタイトルを付けます。決定にはしない。で、ひとまず忘れて文章を書いていく。その間に、なんとなく方向性が見えてきて「あ、こういうタイトルもいいかも」と思い付いたものをメモしておく。文章が書き終わったら、最後にもう一度タイトルを考え直す。キャッチ―なのが個人的に好きっすね。
YouTubeで石田衣良さんの小説講座を見た時に言ってました。
「タイトルとペンネームは読者が最初に目にする基準だから、しっかり考えた方がいい」うーむ納得。
新海誠のとなりにシンカーってあっても誰も読まないか……。
タイトル「僕の名は?」笑えない。知らんわってなる。
④みなさん、公募、してますか?
僕は最近になって送るようになりました。いいですよ、公募。すっごい刺激になる。
ノンテーマでっていうよりは、テーマが限定されてると個人的には燃えますね。「このテーマだと王道はこんなカンジか。だったら誰も考えないシチュエーションはどんなだ?」って、ひねくれた考えをするのが楽しいです(笑)
まぁ、それが後々首を絞めてきますよね。真綿のように。ぎゅうぎゅうと。そして、期日をぶっちぎってせっかく書いたものが宙ぶらりんになるまでがセット。うふふ悲しい。いいんだ、どっかで使うから。
⑤これは、作家さんも漫画家さんもみんな言ってますね。
とにかく書き上げろと。そうじゃなきゃ良し悪しの判断もできないし、書く力が身につかないと。終わらせる、落ちをつけるのも大事ですからね。一番物語の印象に残るシーンの一つですし。
そういうことで言うと、短編はいいですね。すっごいおすすめ。これ! ってテーマを決めて二千とか五千とか一万文字以内にまとめると、格段に地力がつきます……と思います(汗)どうだろう、ついてるかな? 心配になってきた。
『番外』好きな作家さん紹介のコーナーを設けました。
ジェフリー・ディーヴァーですよ。みなさん知ってますか?
「ボーンコレクター」映画にもなってますよ。デンゼル・ワシントンかっこいい。アンジェリーナジョリーかわいい。
……といってもリンカーンライムシリーズの三作目までしか読んでないんですがね。でも! これはお勧めです。読み応え半端ない。
彼を表す形容詞は「まるでジェットコースターのよう」です。
これは実際帯にも書いてありましたね。何がすごいって、どんでん返し! 普通、どんでん返しって一回あればそれだけで面白いですよね? 違います。彼は、二回、三回と畳み掛けてきます。「もうこれ以上面白くならないよーおなか一杯だよー」って、思ってからが本番です。僕が一番好きなのは二作目の「コフィン・ダンサー」です。そんなのあり!? って設定にびっくりしました。あとキャラクターの魅力よ! アニメ、ラノベ好きな人の方が意外とハマって読んじゃうかも。実際僕もそうでしたし。
映画もいいけど、原作は何倍も面白いです。価値あり。結構長いですけどね。文庫で二冊分。ハードカバーだと四百ページ越えだったかな? 一週間かけて好きなシーンを丸写しにしたのはいい思い出です。
~あとがき~
長くなっちゃいましたね。暴走しすぎちゃいました(笑)
自主企画開催にあたって、コメントどころか参加までしてくださった方々に感謝します。今のところ全部読んでます。いやぁ面白い。視点が違えば、見える景色も全然違っていいですね。新鮮です。
これをきっかけに、読んだ人に何かを感じて貰えたら幸いでございます。割とみんなおんなじよ? 最初からうまく書ける人なんてそうそういない。いたりするけど、多くは無い。
でも、書くって楽しい。で、上手くなりたくて読むと、読むのも楽しい。逆もしかり。……苦しくもあるけどね。
そんな中に抱える、漠然とした不安を、くすりと笑えるものにできていれば、それはもう嬉しいかぎりですよ。
ご覧いただきありがとうございます。
この作品についている自主企画の「あるある川柳~小説や物書きの苦悩~」をクリックしてもらえれば、他の方の作品も読めます。期限切れになる前にどうぞ。どれもなかなかの威力ですよ?
ぜひご覧あれ。 コレ↓
小説書く人あるある 川柳&俳句 シンカー @thinker-sinker
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。小説書く人あるある 川柳&俳句の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます