小説書く人あるある 川柳&俳句

シンカー

小説あるある川柳 ① ~書いていると思うこと~

小説書く人あるある川柳 6つ


①短篇を 最初は書いてた はずなのに

いつのまにやら 長編に


②文字数を 削っていったら 真っ白に


③朝起きて 昨日の文章 読み起こす

いったいどうした? 昨日の俺よ


④僕、私 どうして最後は 三人称?


⑤アイデアが 降ってわいたよ ペンを持つ

あれあれどうして 忘れたよ…… 


⑥初稿はね 例外なしで クソなのよ



~解説~


①「さっくり短めの話かきたいなぁ」なんて思ってること自体が危険ということに気付いていない私ですね。しかも使う場所を無くしたテーマを使ってるのもアカン。思い入れがありすぎて「ここは削れない……ああここも!」みたいに雪だるま式に増えていきます。


②①の逆ですね。「なんだこりゃ……おもしろくねー!」ってがんがん削ったら内容無くなるわ、そりゃ。


③筆がノって、バンバン書けることってたまにありますよね?でもそういうときって危険、危険、大変危険。

 何がって? 翌朝読んだ時の羞恥心だよ!


④これは正直今でもずっと悩んでる。

 個人的にはどっちも好きなんです。海外の作家を好んで読んでたせいか、三人称視点に抵抗がないんです。翻訳の関係なのかわからないけど、あっちは多い。あとミステリーは三人称が多い気がする。まぁ面白い本はどっちであろうと気にならないですよね。

 で、自分なんですが、まず出だしで超悩む。「この話は一人称がベスト? それとも三人称?」ストーリーの流れを考えれば自ずとわかるでしょう、とお考えですか? 両方のパターンを想像して「あ、どっちもいいかも……」と可能性を捨てられない優柔不断さが、僕の悪い癖です(右京さん感)

 まぁ好みの問題といえばその通りなんですが。

みなさんどっち派ですかね?


⑤どうしようもないですね(笑)

「うわやべぇ超いいセリフ思いついた書き残しとこ」

「うわ、忘れたわ……」

この間数秒。いやぁ、灰色の脳細胞が冴えわたってますね(白目)

しばらく脳内で格闘しますが、無理だったら潔く諦めます。本当にいいアイデアだったら、またそのうち来てくれると信じて。


⑥これはヘミングウェイの名言ですね。だいぶデフォルメしましたが。「初稿は例外なくクソである」好きな言葉です。書き終えたからといって、慢心するなよという格言です。勉強になります。

 ヘミングウェイには最初、偉大な作家だし、僕みたいな凡人には想像も及ばない考えがあるんだろうな、という偏見をもってましたが、これを読んで見方が変わりました。


最初 「私はヘミングウェイ、この世は戦うに値する価値がある」(何言ってるんだろこの人)

今  「ええねん! 初稿なんてどうせクソやねん! あとでしっかり見直せばええねん! 気にせんで書いとき!」

(なんか気のいいおっさんだ)

 あくまでイメージです。貶める意図はありません。

結構この言葉で救われました。


~あとがき~

どうでしょう? 思い当たるふしはありましたか?

まだまだいろいろあると思いますので、その都度書いていきます。みなさんも、経験則的なものがあれば、ぜひ教えてください。笑い合いながら、お話してみたいです。

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