骨髄ドナーになれなかった。

私🅱️「まったく、アホらしいわ」

私🅰️「なんの事でしょう?」

私🅱️「骨髄バンクからきた手紙、"服薬中だから骨髄ドナーにはなってもらえません"て。」

私🅰️「その件ね。服薬中っていってもコレステロールの薬5グラムだよね。」

私🅱️「そうそう、あの小さーい粒ひとつ。

でもね、どーも問診表に『服薬中』てかいあるだけでドナー候補の基準から外れるらしいわ。そういう書き方だった。残念やわ〜😩 せっかく貴重な体験が出来ると思ったのに。」

私🅰️「そうね。ドナー候補者になりましたってお知らせもらってから、ワクワク感おさえるのに必死だったもんね」

私🅱️「なんでコレステロールの薬ぐらいで却下されなきゃならんの? 私は問診表書いてて、『あ、薬って採取前に休薬するのかな』ぐらいに思ってたよ。」

私🅰️「そうだね。せめて休薬した場合の危険性…コレステロールの薬なんて休薬しても大した影響ないけど…とにかく休薬した場合の危険性を説明したうえで、それでも"休薬してドナーになってくれますか"って聞いて欲しかったよね」

私🅱️「まったくだよ。だいたいコレステロールの薬が骨髄移植に影響するか? 」

私🅰️「聞いた事ないね。まあ、研究してる人もいないんだろうし。たぶん…」

私🅱️「"骨髄移植""内服薬""影響"で検索!」

私🅰️「どお?」

私🅱️「…ない〜!研究資料とかない…。」

私🅰️「やっぱり…」

私🅱️「でも京都大学大学院の血液・腫瘍内科学さんのだしてる『ドナーの適格基準について』がある。そこには

『高コレステロール血症に対する内服治療は可。ただし,240mg/dL以上の場合,末梢血のみ不可。』

て、書いてあるぞー!」

私🅰️「え⁈ ホント⁉︎ホントだ!天下の京大様がコレステロールの薬飲んでてもドナーになれるって書いてる!」

私🅱️「そうよ!京大様よ!」

私🅰️「そうね。天下の京大様の基準では、OKって事ね。でも骨髄バンクの基準じゃないからね。」

私🅱️「うー!そういう事か!バンクではダメなんか!おかしいやん!京大病院はOKなのに骨髄バンクではNGておかしいよ!」

私🅰️「なんでだろうね〜。これって、京大病院に入院している患者さんで家族や知り合いにドナー適合者が見つかったら、コレステロールの薬飲んでいようが移植できるって事よね。骨髄バンクを介してないから。」

私🅱️「そもそも家族や知り合いにドナー適合者を見つけるのが難しいから骨髄バンクがあるのに…骨髄バンクも京大様の基準をお手本にしようよ!」

私🅰️「そうだよね。そしたら私も今回ドナーになれたのに…」

私🅱️「私だけじゃないよ。基準を変えれば助かる患者さんが増えるかもしれないんだよ。」

私🅰️「そうだよね。逆に言えば今、ドナーが見つかって助かるはずの患者さんが助かってないって事だよね。」

私🅱️「おかしいぞ!骨髄バンク!」

私🅰️「おかしいよ!骨髄バンク!…でも、だからってどうする?どうしようもないやん」

私🅱️「………ドナー…やりたい〜…」

私🅰️「で…? どうする?バンクに抗議する?ドナーの基準を変えろって?」

私🅱️「…無理…外面は控えめなんだもん、私…。バンクからきた手紙にかいてある番号に電話とか…無理…」

私🅰️「電話するのが苦手になるって、メール文化の弊害ね。…!」

私🅱️「…!」

私🅰️🅱️「メールでいいじゃん!」

私🅱️「とりあえず、バンクにメールで教えてあげよう。京大のドナー適合基準。」

私🅰️「そうね。もう知ってるかもしれないけどね。知っててバンクはバンク…で通してるのかもしれないけどね。」

私🅱️「かもしれない。けど、ドナー側から意見したら、ドナー基準を再度見直そうって、ちょっとは考えるかもしれんし…」

私🅰️「とりあえず、やるだけのことはやってみましょうか」

私🅱️「うん!やってみよう。さっそくメールだ!もちろん、"コレステロールの内服が理由でドナーになれなかった者"として名前もお知らせするよ。その方が真剣に検討してくれそうだし」

私🅰️「そうね。その方がいいね。…それにしても、どれだけドナーやりたいの…?我ながら呆れるわ」

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私🅰️と私🅱️の今日の会話 骨髄ドナー編 @yadatamared8304

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