最高の値段

@ochaaaaaaan

第1話 出会いと想像

ここは街の繁華街、どこにでもいる結婚の話をしながら幸せそうに将来の話をする二人のカップル。

とても微笑ましい様に見える光景だが街中ですれ違う人々からは

「ねぇ、聞いた?さっき話ながら歩いてた男女、結婚の話をしてたのよ!どうみてもお母さんと息子にしか見えなかったわ」

と街中の人々は口を揃えるようにそう呟き驚きながら去っていく。


それもそのはずそのカップルの男性は二十歳で童顔、可愛らしい容姿をしており周りから見たら中高校生に見間違えられるくらいだ。

女性は三十八歳、失礼だが年齢より若い見た目でとても綺麗な女性だ。

この二人が物語の主人公である、そしてお互いの人生にとてつもなく重要な影響を与えることになる。


男性の名前は安村 孝幸(やすむら たかゆき)

まずは彼の生い立ちを紹介する。

孝幸は物心ついた頃から両親は共働きだった、いつも祖父や祖母が生活の面倒を見てくていた。

両親が共働きの理由はお金が無いから、朝早く家を出て家に帰るときはいつも遅めに帰宅する。

そのせいか性格はとてもおとなしくあまり自分の意見は言えない寂しがり屋に育ってしまう。

両親が「誕生日何がほしい?」と聞いても遠慮してなにも答えたりしない。


そんな孝幸にも大事にしているもはある、幼いながらの考えかもしれないが自分が辛い思いをし過ぎているからか他人にたいしては自分のことを気にせず優しく接したり、友達等の人との繋がりはとても大事にする子であった。

ある日、祖父が病気になり亡くなる寸前に孝幸にあることを伝える。

「孝幸、お前さん夜寝るときよく涙流しながら寝るだろう?皆、知ってるよ…ただこれからは涙流しながら寝るのではない、これから死ぬまで寝て見る夢は殆ど現実に起こるだろう…怖がらなくていいワシの力をお前にあげるよ…」そう言い残し祖父は息を引き取る。

子供ながら意味を理解できなかったがその変わらない性格のまま二十歳で就職しちゃんと貯金をして親孝行しながら生活送っていた。


次は孝幸の彼女について話していく。

彼女の名前は元宮 陽子(もとみや ようこ)

実は孝幸に出会う前に20年前に結構をし、陽子が三十歳の時に離婚をしている。

さらに二人子供がいるそうだが一緒には暮らしてない。

元旦那とやりとりはもうしていないが当時すごく裕福な生活をしていた為か中々、金遣いは荒くどうしてもほしいものがあると買ってしまう癖がある。

勿論、今はそんな裕福な生活は出来ないのでちゃんと働いて手にいれたお金でやりくりしている。


そして二人の出会いだが…

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