Episode1

青い海、白い砂浜、澄み切った空・・・と、死体。


「ねぇ、何してんの?」

「なぁ、なんで人はこんなにいい天気の日に人を殺すんだ?」

「知らないわよ、いいから仕事して」


はぁ、と溜息をつく


「被害者の名前は?」

「ニーナ = ゲイル 22歳女性 

今朝7時15分にランニング中の男性から通報があり発見、死亡推定時刻は昨夜11時から12時の間」

「死因は?」

「背後から2発撃たれた事による失血死だそうよ」

「まだ若くて美人だ、可哀想に・・・」

「ええ、残念だわ」

「きっといい美容師になれただろうに」

「美容師?なんで?」

「手を見れば分かる、爪は短く整えられているのにネイルは無しこの年頃の子はみんなネイルをしてるものだろう?」

「全員ではないにしても、まぁそうね」

「それに、手の平に髪の毛が刺さってる。ニーナの髪は赤毛だけど手に刺さってるのは黒髪だし太い 恋人の髪の毛って線もあり得るけど多分彼女に恋人がいるとは思えない」

「どうしてそんな事がわかるのよ」

「足にはネイルをしてないから」

「それだけで?」

「昼飯かけてもいいよ」

「乗った」


ノースの携帯が鳴る


「エディ何か分かった?」

「ボス、被害者の勤務先が分かりました ロック・フィールドにあるフラワーズって名前のヘアサロンです」


怪訝そうな顔でジェフリーを見る


「ボス?もしもーし?聞いてます?」

「ええ聞いてるわ、私とジェフは勤務先で話を聞きに行くわ

あなたは引き続きニーナの交友関係を調べて

それからアクロイドとケンジットに自宅を調べる様に伝えて」

「了解です」


通話を切る


「ほら、やっぱり美容師だった」

「まだ恋人がいるかどうかは分からないでしょ」

「素直じゃないなー」

「うるさい 早く被害者の勤務先に行くわよ」



車に乗りフラワーズへ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

9~nine~ ロコモコ @rokomo_ko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ