アタック・オブ・ザ・ジャイアント・納豆
第三回こむら川小説大賞に参加させていただいた「アタック・オブ・ザ・ジャイアント・納豆https://kakuyomu.jp/works/1177354055518861047」のあとがきになります。改めて評議員の皆さんありがとうございます。
着想は(恐らく「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」にインスパイアされたと思われる)ギリシャのZ級パニック映画「アタック・オブ・ザ・ジャイアント・ケーキ」と、これは読まれた方々が感想コメントで度々言及してくださった邦画史に残る名作怪獣映画「シン・ゴジラ」からです。
実は納豆の進行ルートは何度も修正していて思ったより難産の作品でした。最初は新横浜から新幹線に乗せるつもりだったんですよね……あと出現地点をそもそも九州にしてしまおうか……とも思ったんですけど巨大生物にはやっぱり東京を襲ってほしかった。東京を怪獣が襲うのは様式美。
初稿では「東京から多摩川を渡ろうとする納豆を川崎側から自衛隊が迎え撃つ」というシン・ゴジラのタバ作戦を反転させたシーンを入れようとしてたんですけど納豆のルートを変更してしまったせいで入れられなかった……
ラストの指宿駅での迎撃シーンは「宇宙大戦争マーチ」をBGMにお楽しみください。
〇以下ネタ集
・副題の「ネバネバのネバーランド」
これは「約束のネバーランド」からです。書店で宣伝を見て思いつきました。
・第1話 隕石からの物体NATTOU
これはジョン・カーペンター監督の名作SFホラー「遊星からの物体X」です。公開当時は同じく宇宙生物の登場する「E.T」と時期がかぶったせいもあってか興行的には失敗だったそうですが後に再評価され数々の創作物へ影響を与えました。本当に面白いので未見の方は是非とも見てほしいです。これを見た日私は眠れなくなりました(笑)
・第2話 巨大納豆東京を襲撃
これは「帰ってきたウルトラマン」の第五話「二大怪獣 東京を襲撃」からです。グドンとツインテールという二匹の怪獣が東京に現れる第五話と第六話はシン・ゴジラに多大な影響を与えたと言われています(ストーリーラインがほぼ同じ、かつ演出面でも似たようなところがある)。この二匹の怪獣は平成以降のシリーズでも度々出番があるのでご存じの方も多いかも。
・第3話 新幹線NTR怪物 ナットウリオン
これは「新幹線変形ロボ シンカリオン」からです。新シリーズ楽しみです。NTRは乗っ取りのことです。
作中で乗っ取られたのはN700Aのぞみと800系つばで、シンカリオンでは清洲リュウジ(途中から清州タツミ)と大空レイくんの搭乗機体なのですが、シンカリオンの登場人物では月山シノブくんが最推しです。中性的な容姿(登場以前は女の子説が囁かれていたけど男の子でよかった)と髪型(おかっぱ頭最高!)にやられました。
・菌滅の薩摩
これは……言わずもがなですが鬼滅の刃です。完全な悪ふざけですすみません。
以前「鮫滅の鋸」というモックバスター小説を書いていました。
鮫滅の鋸 アンリミテッド・シャーク・ワークスhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054935145468
鮫滅の鋸 人肉列車編 ミッドナイト・シャーク・トレインhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054942535097
以下、頂いた講評への返答
>「今度は納豆!パニックホラーに取り憑かれた武州さんの二作目はマーズアタック的な宇宙からの侵略者系の映画を元にされてるっぽい感じなのかな?」
「マーズ・アタック」は見ましたけどそこまで参考にはしてないですね……どちらかというと前述した「アタック・オブ・ザ・ジャイアント・ケーキ」と「シン・ゴジラ」ですね。ゴジラはともかくジャイアントケーキはガチで退屈でキツかったです……今でもデビルシャークや新聞記者やゾンビ蜂などと一緒に絶許リストにぶち込んでます。
でも音楽の部分は確かにマーズ・アタックっぽい(それより前のアタック・オブ・ザ・キラー・トマトも音楽が弱点だったりしますが)
>「納豆は塩分を与えると糸が切りやすくなるなどの雑学がさらっと入っていたり、緊張感のある侵略者との攻防はさすがの筆力……!という感じでした。
好きなものを楽しく書けていて、自分の好きなものを好きな層に届けたいのであれば大成功なのではないでしょうか。」
ありがとうございます。納豆の雑学が入れたくて書いたみたいな作品なので……
>それはそれとして、また武州さんの美少年が読みたい!!!たまには美少年に帰ってきて!!!!(個人的な要望)
そう言っていただけてまた美少年書く気力が湧いてきました。美少年BL
書くぞ……(最近おねショタとブロマンスしか書いてなかった)
>遊星からは謎の生命体が来訪するし、寄生もする。
二大怪獣は東京を目指し、宇宙へ帰ろうとする意思のある黒い生命体は不快な音に弱いのも当然なのである、ありがとうマーベルコミックス。
エピソードタイトルの元ネタをくみ取ってくださっていてニッコリしました。グドンとツインテールの話は帰マン最推しなので……
>鹿児島まで行ったら海自の航空隊が消火用ポンプ車とかあると思いますので変なリアリティのラインをあげるともっと効果的になると思います。
現代軍事に疎いマンであることがバレてしまった……教えてくださりありがとうございます。
>まさか二作ともB級映画で勝負しに来るとは想像できなかったんだよなぁ!!(賞賛)今回もめちゃくちゃ面白かったです。タイトルも秀逸で、見るだけで幸せになれます。
ありがとうございます。タイトルは毎回遊び心全開でつけています。
>使っているガジェットがあまりにも突拍子もないはずなのに、お話が異様なほど地に足が付いているんですよね。自衛隊や交通網の描写がリアルすぎて、ずるずるとお話に引きずりこんでくるのが凄い手腕。ズルいのが最後に明かされた巨大納豆の目的で、一作目の時もそうだったんですけど無理矢理切なさをブチ込んできて、しかも違和感が無くまとまっているっていうのは凄いことですこれは……。
おバカな話だからこそ分かりやすくしたいと思っていて、なのでそこら辺丁寧に書こうと心がけているのでそう言っていただけると嬉しいです。
哀愁を漂わせるのは怪獣映画を見て育ったからかも知れません。怪獣ってその辺うろうろしてるだけでも非常に厄介かつ危険な存在で問答無用で排除しなきゃいけない相手ですからね……お互いにとって悲劇です。
自作短編について 武州人也 @hagachi-hm
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