アナコンドルVSフライング・ブルシャーク
第三回こむら川小説大賞に参加させていただいた「アナコンドルVSフライング・ブルシャークhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055350702157」のあとがきになります。改めて評議員の皆さんありがとうございます。
前々から「シャークトパスVSプテラクーダ」や「メガシャーク」シリーズなどの影響で「怪物同士の戦いを書いてみたいな」と思っていたので、お題の「空」に沿って空を飛ぶ怪物同士の戦いを書いてみました。シャークトパス三部作、面白いので皆見てね。二作目の「シャークトパスVSプテラクーダ」が特におすすめです。三作目の「シャークトパスVS狼鯨」も悪くないですが。
実は最初は「アナコンドルVSフライング・タイガーシャーク」で書き始めていました。タイガーシャーク(=イタチザメ)が空を飛ぶはずだったのです。が、新年が丑年なのでブルシャーク(=オオメジロザメ)に変更しました。オオメジロザメは淡水にも入り込めるという珍しい特性を持ったサメで、実際河川を3000キロメートル遡上したり湖で発見されたりした例もあるそうです。そのため「海軍が偵察や破壊活動のために使おうとした」という設定にも合致しているかなと思ったのでこの改変は正解でした(淡水にも入り込めるので作戦の幅が広がる)。
権田メサさんによるとオオメジロザメのサメ映画への登場回数はホホジロザメ、メガロドンに次いで多いらしいです。恐らく淡水にも無理なくお出しできるというユーティリティ性が要因なのではと考察されていました。確かに「ディープ・ブルー2」「ディープ・ブルー3」「シャークナイト」「ドルフ・ラングレン 処刑鮫」などで登場していますよね。
〇以下ネタ集
・副題の「サメ狩人は挫けない」
ちょうどこれを書いている時に「岸辺露伴は動かない」がテレビでやってたのでそこからつけました。「サメ狩人」はサメ被害専門家のマーク・ファーマー(彼は「サキュバスネード」や「ニュースペーパー・ジョーズ〜〜新聞鮫〜〜」などですでに登場しているマークと同一人物です)のことでもあり、また海軍によって操られフライング・ブルシャーク退治に利用されるアナコンドル(ハンナ)のことも指しています。
・マーク・ファーマー
マークは今回初めてファミリーネームが明らかになりました。ファーマーはあの多くの映画ファンを恐怖のどん底に陥れた超絶Z級サメ映画「デビルシャーク」の監督ドナルド・ファーマーから来ています。
・沿岸警備隊のクアリアナ
出迎えた沿岸警備隊のクアリアナも名前の由来はZ級サメ映画「スノーシャーク 悪魔のフカヒレ」「コマンドーシャーク 地獄の殺人サメ部隊」を手掛けたサム・クアリアナからなので低予算自主制作映画クリエイターつながりだったりしますね。
・年貢のおサメ時
「コマンドーシャーク 地獄の殺人サメ部隊」でサメ人間兵士がアメリカ兵に言い放った台詞が元ネタ。翻訳を担当したサメ映画ルーキーさんによると「finnsh」というダジャレ(ヒレを意味するfinとfinishをかけたもの)を訳したらしいです。
以下、頂いた講評への返答
>「美少年と言えば武州さん!と思っていたのですが、いつしかサメ映画から帰って来れなくなっている武州さんの作品です」
サメ映画から帰ってこられなくなってしまいました。ほんと最近B級パニック映画的なネタしか浮かんでこないんですよね……美少年自体は直近の作品でもお出ししてるんですけど美少年のBLとなるともうネタが枯渇してしまった……
一応美少年自体は直近で「シャーク・イン・クリスマス 鮫の六時間https://kakuyomu.jp/works/1177354054954446824」「郭公落つるhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055311022350」「秦陽城の戦い マンドラゴラ絶対防衛線https://kakuyomu.jp/works/1177354055387987138」でも登場させているのですが前二つはおねショタ(+妊娠)、秦陽城はブロマンス+戦記なのでBLはガチで書かなくなってしまった……
>「1万字前後の作品としては、ちょっと色々詰め込みすぎな気もします。詰め込んで「どういうこと?」となるところまで鮫映画を踏襲している……ということでもなければ、多分博士とハンナのエピソードを中心にするのがわかりやすいかな?と思います」
詰め込みすぎは第二回こむら川小説大賞の「アタック・オブ・ザ・キラー・ダイコンhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054900709539」での反省を意識して改善したつもりだったのですがまだそう思われるとしたらもっと改善しなければならないのかも知れません……うーむこれ以上どうすれば……(文字数的にはキラー・ダイコンの時ほど窮しなかったのですが)
>「ハンナちゃんというか猛禽の知能があるのでハンナちゃんは知能が高く博士に愛着を持っているという部分が最高にエモ。ハンナちゃん……。」
ありがとうございます。ちょっと可愛げを感じさせようと思ってアナコンドル(ハンナ)はあんな感じになりました。内面がコンドル寄りなんで多分元々あんまり激しく戦うタイプではなさそうなんですよね彼女(コンドルは死肉食がメインで生きている獲物を狩ることは稀)。事実作中でハンナが能動的に攻撃したのは博士を殺した兵士相手だけで、フライング・ブルシャークに対しては操られて戦ってるか向かってきたので迎撃してるかなんですよ。
実際コンドルは知能も高く恩を感じる生き物でもあるらしいです。一方のアナコンダは爬虫類なので基本懐かない上に結構凶暴だったりしますが……
>「なんていうかオチでちょっとハートフルなエリア作るのとかレニー・ハーリン監督のB級テイストで僕は大変好物ですご馳走様です。」
ありがとうございます。レニー・ハーリン監督は「ディープ・ブルー」しか見たことないですけど最高でしたねあれは……流石ジョーズと双璧を成すと言われるだけのことはある名作エンタメ映画でした。
>「どこか胡乱なキャラクター群、次々に飛び出る名言(例:対サメ戦闘競技、年貢のおサメ時、「お、俺の彼女よりすげぇ……」など)」
年貢のおサメ時は「コマンドーシャーク 地獄の殺人サメ部隊」が元ネタなのですが、アナコンドル(ハンナ)に絞められた兵士の「お、俺の彼女よりすげぇ……」は純粋に書いてる途中で急に頭の中に降ってきた台詞なんですよね。
>総括すると五億点です!!!! また次回もマークの活躍をお待ちしてます!
ありがとうございます。五億点嬉しいです……!
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