信号が二つあるとして一つしか見えない。二人の本当のライ。打ち付けて。想危険ゴー。赤の色。混ぜると危険な音がする。何と昼。青となり得て成らず恋のすれ違い。 タイムマシンができるなら、もしも他の呪文も? ユメが広がります。もしやもしやと進んで行くところが特筆される。
あの時にああしておけば…、失恋するたびにそう思った。きっとそれは僕だけではなく、この物語のタイトルに惹かれた人であれば、等しく抱いた願いだろう。ただ、こうも思う。もし過去に戻れたとして、物事が願う通りに進んだとして、はたして嬉しいのだろうか、と。時に叶い、時に破れるからこそ、恋は尊いのではないかと。そんなことを考えつつ、読み進め、結末へ。詳細は記せないが、あぁ、これがいいかも、と思った。
タイトルを読めばもちろん、告白の結果は? どうなったの? と気になります。成功でも失敗でも物語として成立しますし、必ずハッピーエンドでなければならないわけでもありません。でも……ああ、そんな殺生な。予想を裏切る結末に、そう言いたくなってしまいました。短編ならではの、裏切りの物語でした。