私が誤字脱字を指摘する理由
以前、『なぜ「誤字脱字」はダメなのか』というタイトルでエッセイを書きました。
なぜ『誤字脱字』はダメなのか
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893864244/episodes/1177354054898464410
すると、驚くべきコメントをいただきました。
なんと世の中には「指摘をしたいから読む」という人もいるとのこと。
私自身もわりと他の作者様に誤字脱字の指摘をしているほうだと自覚していますが、「指摘をしたいから読む」という考えには驚きました。
「読む」ことも「誤字を発見する」ことも「誤字を作者に伝える」ことも、想像以上に労力を必要とします。それなのに自ら進んでそれをする人がいるとは思いもよりませんでした。
そこで、私自身はなぜ他の作者様に誤字の指摘をしているのか、その理由や目的を改めて考えてみました。
●自分がして欲しいから
おそらく、これが一番大きな理由です。
私自身、誤字脱字があったら教えて欲しいので、他の作者様にもそのようにしています。
●その作品、あるいは作者を応援したい
誤字脱字というものは、撲滅がとても難しいものです。修正してもあとからあとから出てきます。
あるいは、「投稿しないと見つからない誤字」「作者には見つけることができない誤字」というものも存在するようです。
そういった誤字をお知らせして作者様を手助けしたいという気持ちからです。
●作者様から「誤字脱字があったら知らせて欲しい」と言われている
これは言うまでもありません。
頼まれたのでやっているというシンプルな理由です。
●物書きとして誤字(というか誤用)を野放しにできない
これについては以前こちらの記事に書きました。
ざっくり言うと「世の中に言葉の誤用が広まるのを防ぐため」です。
作家が『日本語の間違い』を指摘せざるを得ない理由
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893864244/episodes/1177354054898465228
●次に読む人のため
これは少し話が長くなりますが、お付き合いください。
聖願心理さんが書かれた『暗闇の世界』という作品があるのですが、何を隠そう私はこの作品がとても好きで、レビューまで書かせていただいたほどです。
しかし、私がこの作品をこれほど好きになれたのには理由があります。実は、私よりも先にこの作品を読んだ方が誤字の指摘をなさっていたのです。
私が作品を読んだときには、既に誤字が修正されていました。その方のおかげで、私はより深く作品の世界観にのめり込むことができたし、これほど作品を好きになれたのだと思っています。
そういった理由から、「次の読者がより快適に読むため」に誤字脱字の指摘をさせていただく場合があります。
『暗闇の世界』 聖願心理さん作(カクヨム掲載作品)
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