決まっていたこと。

環道 沙樹

第0話?

1:豊海壮亮とよみそうすけ

 27歳。男。身長は低め。本を好んで読むため語彙が豊富。内気。タバコを吸う。敬語使いがち。一人称が人前では自分、心の中では俺。周りに合わせ空気になることが得意。学校の教師。社会科。心を許した人たちには少しタメ口になる。体調不良により入院中。


2:鵠裕大くげゆうだい

 27歳。男。背は高い方。全身がすらっとしている。色白。明るい。学校の教師。社会科。生徒とも先生方とも仲がいい。バスケをしていたので足が長い。意外と空気を読む。友達づくりが得意。同い年の豊海壮亮とよみそうすけと仲良くなりたいと思っている。小説の存在はあまり信じていない。


3:莞爾昌平かんじしょうへい

 39歳。男。背が低い。あまり笑わない。「興味深い」が口癖。クリスチャン。牧師をしている。学校の教師。聖書科。小説を読むことが好き。人と会話をするときはすべて受け身。意見は言わない。それがあなたの意見なのだから。妻一人子一人。くげと仲良し。


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 ある日、豊海とよみが体調不良により入院。くげは心配で高頻度で豊海とよみのところへ見舞いに行く。

 医者からは「完治には相当な時間がかかる」と言われる。が、「時間がかかるだけならいつの日か完治する日が来るのだから、いつになろうが俺は完治するまで豊海とよみの病室に毎日通う。」と決意表明。

 ある日、豊海とよみが見舞いに来たくげに”小説”の存在を語る。後日、学校で莞爾かんじと会話をしていたくげが、莞爾かんじ豊海とよみと話した”小説”の話をする。「噂だけど、そんな小説本当にあったらいいんですけどね。」その言葉を聞いた瞬間、莞爾かんじの瞳に決意の色が宿る。


「今夜、空いていないかな」

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決まっていたこと。 環道 沙樹 @fall_cat0906

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