ドライな描写×倫理をぶっちぎった超展開

あらすじと序盤ですでに反則的な出オチなので、一発ネタかと誤認させられるのですが…。
その後の40分の1という高いのか低いのか微妙な確率で訪れる〝死〟を巡ってのメインキャラ達の皮肉に満ちたやりとりと、しっかり訪れるトンデモでコミカルなオチの繋がりと温度差が面白すぎる。
親しい人以外が死んでも反応に困るよな……というのは、特殊な生い立ちの主人公キャラでなければありふれた感覚だと思いますが、その描き方がウィットに富んでて好きですね。特に、嘘でもこいつは40分の4だと言えないのか、と主人公が苛立つところなど。
生々しく、ドライに描かれる盛り上がりと、それをぶち壊してちゃっかり伏線を回収するクライマックスとの温度差には戸惑う方がいるかもしれませんが、私はまだまだこういうのを摂取したいと思っています。