ゾディアテイマー

 「では会議を開始する!」

  会議室には席が設けられ、何名が参加しているかは椅子の埋まり具合で直ぐに分かる、現在埋まっているのは12の内一つだけ。

「せめて参加はしてくれよ..」

「無視すらもされなくなったな」


「お疲れ様です、皆様」

「あら、丁寧ね。」「いつもでしょ」

「素直に礼を言えないか?」

 ソルドの気まぐれで元の状態へ戻されたコーリンは案内役として引き続きテイマーを管理する。

「コースケ様は何処へ?」

「知らないわよ、そんな事。」

「今日は会ってないな、どこだろ」

「研究室でない事は確かだろうな..」


 オリオンの間

「強くっ!」

「優美にっ!!」

「たくましくっ!!!」

 腹の立つポーズを決めるのは毎度の事だが最も不快なのは、披露するたびに格好が変化する事だ。

「くっそぉ、流石に三人同時はキツいなぁ〜。」

三位一体を名乗らないのはバラバラでいる事が好きな為、拘りを持つのがまた不快。


「コースケサン!

探索ノ要請ガキテマスー!」

「あ、ホントに?

今行くからちょっと待って!」

最近は一人で調査に出掛ける事が多くなった。勝手な行動が以前より増えた

だけではあるが。


「最近アイツ忙しいソウだナ!」

「..知った事か、奴はもうテイマーだ

気にかける必要は無い」

「そうかヨ。」

星座の獣を扱う者

人はそれをテイマーと呼ぶ。


「いくぞシエン、着いてこい!」

「ふん..。」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ゾディアテイマー アリエッティ @56513

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ