時を超えた王女は御曹司様と出会い、そして婚約破棄される!

一ノ瀬 彩音

第1話 王女と一人の男性

私事、アリサ・ハーミルン王女は謁見の間に

居るのですけど、暇で暇でしょうがありません。


これからどうしようかなって思っていると、

お城には地下があるので行ってみようと思います。


早速、私は謁見の間から出ると地下に向かいます。


何人かの兵士とお会いしますが、私はしっかりと

ご挨拶しています。


歩いていると地下に着いたので私は気になる所が

あるので調べてみます。


「ここは何でしょうか」


気になる所を調べていると、いきなり光輝き出して

私は消えてしまいます。


しばらくして私は目を覚まします。


「ここは何処何ですか?」


私は立ち上がって辺りを見回すと私が居た世界とは

異なる場所に居るというのがわかりました。


「みなさん私と着ている服が違います」


「どうしましょう、怖いです」


そうしていると一人の男性に声をかけられるのです。


「そこに君、見慣れない服を着ているね。

外国の人?」


「???」


私には男性が喋っている言葉がわかりません。


心の中でどうしようって考えていると、

男性は私にキスしてくるのです。


キスされた私は困惑していますが、

今の私にはどうする事も出来ません。


「自己紹介しないとな、冬月拓哉フユツキタクヤ

年齢28歳で御曹司だ」


「???」


私には男性の喋っている言葉がわかりません。


「お名前は何て言うんだい?」


「???」


どうにかして男性とお話したいけれど、どうしよう…………。


その時です。


私の頭の中に男性とお話していた事が全部入ってきて

理解出来るようになりました。


「私のお名前はアリサ・ハーミルン王女です。

23歳です」


「王女か、王女!?」


「はい」


「外国の人?」


「いいえっ、違います。ここの世界とは違う世界から

来ました」


「そりゃあ、すごいな」


「拓哉さんは御曹司って言いましたが、

御曹司って何ですか?」


「お金が沢山ある人の事だ」


「なるほど」


「アリサはどうしてこの世界に?」


「とある場所を調べていたらここへ来たのです」


「そういう事か」


「拓也さんとお会い出来た事は嬉しいと言いますか、

ラッキーかなって思います」


「そう言ってくれると助かるよ」


「はい」


その後、私は拓哉さんによって色んな所をご案内されて

この世界の事を良く知りました。


そして、拓哉さんとはなぜか知りませんが恋人というのに

なってしまうと拓哉さんは私にキスを何度もしてくるのです。


私もキスされても悪い気はしないので嬉しかったです。


それから何か月かした頃、拓哉さんから婚約して欲しいって

言われます。


婚約とは何ですか?って聞き直すと婚約というのは

結婚のお約束だそうです。


結婚とは何ですかって聞きます。


結婚というのは夫婦になってお互いにパートナーになって

共に一緒に過ごす事だって言われます。


私は拓哉さんと一緒に居たいので婚約を了承します。


それからというもの、私と拓哉さんは仲が良くて

いつもデートしているという感じです。


私もなぜか知らないけれど、幸せな感じがして

本当に嬉しい限りです。


拓哉さんと居るとドキドキしてて嬉しい気持ちに

なるのは事実です。


しかし、その幸せも壊れるのでした。


数日後、拓哉さんが婚約破棄したいって言ってくるのですけど、

私は反対しました。


婚約破棄する理由を聞きました。


拓哉さんが婚約破棄する理由は別の世界の人間とは婚約出来ない

って言われました。


今までの私の幸せは何処に行くのかと思うと悲しくなってきて

私は泣き出します。


泣いてる私に拓哉さんはこう言います。


今までありがとうな、アリサと言って何処かに行ってしまったのです。


私は一人残されているのですけど、婚約破棄もされて

この世界では一人で生きていかないといけない。


私は頼れる人がいませんので一人で生きていきます。

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時を超えた王女は御曹司様と出会い、そして婚約破棄される! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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