第6話
ルカは青い波が打ち寄せる白い浜辺に身体を横たえていました。
やがて一匹の小さな蟹が寄ってきてルカの頬をつつきました。ルカはそれで目が覚めました。
ルカは身体を起こすと辺りを見ました。その風景はお父さんが言っていたものと同じでした。
ルカは自分が伝説の青い楽園に着いたのだと分かりました。寄ってきた蟹が鋏で遠くを指さしました。
ルカはその先を見ました。
そこにひとりの男が立っていました。
ルカはそれが誰だか一目見た時から判っていました。そしてゆっくりと歩き出しました。するとルカの前にロゾが飛んできました。ルカは腕を出して、その腕にルカをとめると、その翼を撫でました。
父がどんな希望を持っていたのか、ルカはそれを思わないではいられないでしたが今だけは彼はそれを忘れ、一人の息子として父に追いつき、そしてとうとう伝説の青い楽園に着いてお父さんに会えたのでした。
ルカの物語 日南田 ウヲ @hinatauwo
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