1章の高校生編までは完成品。数多のラブコメの中でも至高に近かった。この部分までならどんな人にでも最高に面白いと思う。しかし2章の大学生編から雲行きが怪しくなり、3章の社会人編で完全に壊れた。仮にも1章、2章においてメインヒロインかつ主人公の恋人だった女を他の男とくっつけるとは。社会人編からが蛇足としか思えないレベルである。いやむしろ大学生編までが無駄だったまである。どうせ別れさせるのにあそこまでのイチャイチャは必要だったのだろうか。
この小説を読みに来てる人たちの年齢層は定かではないが、社会人もかなりいるとは思う。でも恐らく男子高校生あたりが多いのではないだろうか。その年頃だとかなり発想力も豊かだし、物語に感情移入もできると思う。しかし逆にそういう人たちにとってこの作品は地獄である。
現代ハーレムラブコメにおいてハーレムエンドなんてものは稀である。普通は主人公は1人を選ぶし残った他のヒロインたちはもちろん物語の後に別の男と結婚してると予想される。でもその描写を物語の中に入れるだろうか?いや入れない。そしてそういうヒロインたちも主人公の後にまた恋をしてその人と結ばれての愛のある結婚だと思われる。しかし本作においては全くそれには当てはまらないのである。
1番初めに述べた通り、高校生編までは誰にでも楽しめる。胸糞待ってると知りながらその前部分まで見れる人や圧倒的鋼メンタル持ってたり、感情移入しにくかったりする人にとってならばかなりの良作になるのではないだろうか。
なかなか周りに流されずここまで下げて上げてまた下げてを描写出来るのはすごいと思います。
この表現が妥当かどうかはわかりませんが、
某汚れた彼女をスワップする作品でNTRれた幼馴染兼彼女を駆逐してヒロインが主人公と上手くいくまでと、その後日談8年後婚約したのにも関わらずヒロインが母親に唆されて元カノ以上にヒロイン有責でゲスいNTRをされると言った内容(現状ではNTRは無いらしいですが)に近いかと思います。(他作品と比較していいのかな?)
高校時代に幼馴染兼彼女から人格否定されるような一方的な別れを告げられた後にそこから救う彼女が出来るが更にその彼女に前カノを上回る程の一方的な裏切りをされる主人公がどうなっていくのか?という非常に重たい内容です。
上手くいった後日談に大どんでん返しがあるというなかなかタブーなことに挑戦されている作品かと・・・
最後に
ジャンル(ラブコメ)となっていて非難が集まっているように感じますが、一度カクヨムのジャンル分けを一読することをオススメします。カクヨム視点のラブコメとは?世間一般とかけ離れたジャンル分けがされていて興味深いです
完結とのことなので追記。
タイトルに何かギミックがあるのかと、
思っていましたが、元カノが全力で、
恋活を妨害するという部分は、
割愛されたのか、元から特に、
意味が無かったのか、その描写は皆無で、
終ってしまいました。
タイトルには特に意味がないという、
作品には、なりましたが、内容としては、
良く出来たヒューマンドラマ的な、
主人公の心の成長を追う、
恋愛小説に、なっていると思います。
以下は以前までのレビュー内容です。
あくまで現時点まではのレビューなので、
完結すれば内容は変わるかもしれません。
丁寧で引き込むような描写で、
雰囲気イケメンなモテ男だったハーレム主人公が、
次々に女性に振られ、傷つき女性不信になり、
更に色んな女性に手を出す・・・・という流れとなります。
もっとも客観的に見て、主人公は、
八方美人で、序盤から、いろいろな女性に、
手を出すハーレムチャラ男として描かれているので、
そういう男が落ちぶれるのを、楽しむという視点で、
読むならば、とても面白いと思う。
ハーレムチャラ男な主人公に感情移入して、
女性は、一途に献身的に男に従うべき!
という方は、読まない方が無難でしょう。
どんでん返し好きな作者様の、
過去作の傾向、特に「あなたがいたから」が、
一番わかりやすいですが、
タイトルの意味を回収するのは、
終盤間際になるとおもうので、これからも、
ハラハラの展開が続いていくと思います。
あくまで ”幼馴染” が全力で、邪魔をするとは、
書いておらず、”元カノ” が全力で、
と謳ってあるので、この部分にギミックがあるのか、
作者様が、どんな驚きを見せてくれるのか、
そういう推理要素も、見え隠れしたり?
ラブコメディではなく、ちょっとした、
ラブサスペンス劇場だと思えば、
しっくりくるかも?
結論から言えば、この小説は人間描写の生々しさや現実の理不尽を描くことに秀でており、報われない主人公が報われてモテモテになるようなご都合展開が嫌いな人ならハマる作品だ。主人公は信じた女に裏切られ続け、それでも懸命に愛を紡ごうと必死になっている。その泥臭いほどのいじらしさは、主人公を応援したくなったり、逆に未熟さが残る主人公にもどかしくなったり、裏切る女キャラに怒りを覚えたり、逆に共感することができるかもしれない。それほどまでに登場人物が生き生きと、そして生々しく活躍しており、WEB小説というより昼ドラないし韓流ドラマの脚本を思わせる高いクオリティを持っている。
良くも悪くも主人公は読み手と等身大であるがために、女達の底知れない強さ、人間の汚さ、自分ではどうにもならない過酷な現実に対処しきれず、そこに神(つまり作者)の手助けや読者の想像を超えた閃きを得ることも出来ず、ただ困難に足掻く中で傷付いていく。リアリティが高く、ラノベのような奇跡はこの作品ではほぼ起こらない。しかし愛憎劇としての面白さに注力したためか、話が進むにつれてラブコメとしての面白さは失われていった。
高校編を過ぎた辺りからのラブコメ要素は誇張抜きで全く無い。遂に結婚を決めた女からも裏切られた主人公は、独身のままアラサーを迎えて不特定多数の女をセフレにするほどの女性不信になるが…高校卒業後からここまで、笑顔で読みすすめた人はいるのだろうか?恐らく作者も含めた全員が、真顔で読んだのではないだろうか。
この小説のクオリティは高い。恋愛小説としては星3つ以上付けたいが、ラブコメとしては星1つか半分だ。
社会人になるまでのストーリーまではラブコメとして十分に読み応えのある作品だと思います。
最初に交際していた幼馴染みの思い込みから破局、そこへ複数の女性からアプローチがかかるという話の流れは類似作品の中でも心理描写が各ヒロイン毎にしっかりとされていて読むのが止まりませんでした。
しかし、その後の大学生になってから社会に出るまでのストーリーは後日談としてみれば十分に面白いのですが助長感が強く読んでいて飽きがきてしまいます。
さらに現在更新中の社会人になってからのストーリーではヒロイン達が再登場し、寝取られに近い胸糞展開になっています。
タグに寝取られや胸糞展開などの注意を促すタグがないので、そういった事を許容できる方にはオススメの作品です。