勇者は嘲笑い、幽者は微笑む
雅樂
×××××には
異世界の狭間にある浮島、ここは浮遊する島々が存在している。昔は、移動手段がなく魔術が秀でている世界であった。だが、今は武術・魔術共に栄え、国は繁栄し人々は不自由のない暮らしをしている。
ただそんな世界でも、忌々しい歴史があった。数千~数万年前は神々が住み、神話戦争が行われていた。といわれている。
"俺たち"が住んでいる第零参区域には、忌々しい歴史の名残とも言える神殿がある。"僕たち"は幼い頃、祖母に日本という世界の神々が剣に封じ込められ、そこにあると聞いた。そして、"俺たち"の通っている学校では初等科に入り武術・魔術を習うとなれば最初に教えられる事がある。"僕たち"の担任は、「神様の力を得れば、ユウシャになれる」と教えてくれた。
「「抜いたら、ユウシャになれるかな!」」
双子の意見は一致した。
だが、その理想は綺麗に咲いていた花のように散った。俺はこの日ここに来たことを後悔し、僕は未来を見失った。こんな引き裂かれる日が来るとは想像もしてなかった。僕たちは大切なことを忘れていたのかもしれない、俺たちにはあって神々にはないものがあることを。
「俺が悪い」しか言えなかった。
この日○○○が行方不明になった。何が起きたかわからず、ただただ唖然とし、我に返った瞬間泣くしかなかった。共に過ごしてきた○○○がいないのだから、さっきまで一緒にいたのにだ。
「何でなんだよ」しか言えなかった。
この日、見知らぬ世界に移動した。何が起きたかわからず、ただただ唖然とし、夢でも見ているのだろうと思っていた。でもいくら待っても覚める気配がない。共に過ごしてきた○○○がいない生活になるのかと、ものすごい不安に刈られた。
「神様の力を得れば、ユウシャになれる」
これには続きがあった。
神様の力を得れば、ユウシャになれる。勇者になる者、勇者に為る者、幽者になるもの、遊者になる者、誘者になる者、融者になる者…… がいる。単によるのなら全てを成し最強となり、双によるなら双勢力に裂き争いとなり、複によるなら星のように散り再び神々繁栄となるだろう…………と
この日、世界の定理の何かが変わった。
なす統べなく、過ぎ去り争うのか
それとも、再び会い争うのか
双子は…………
勇者は嘲笑い、幽者は微笑む 雅樂 @chloroform_aiseiku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。勇者は嘲笑い、幽者は微笑むの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます