カシャッっと軽快な音で始まる本作は、ホラー感とは少し遠いという感覚でした。カシャッ、カシャッっと繰り返されるその音と語りで、色々なことを想像していきます。でも、私はどれも恐怖とは縁遠いものを想像してました。カシャッ。カシャッ。そして、最後にとられたものは⁉そう、最後に恐怖します。そして、本作はここからまた始まりです。もう一度最初から読み返してみてください。それはもう、恐怖ですよ!
この小説はたった500文字。そこに込められている意味は一つ。あなたは最後に振り向くでしょう。何に対してかは――――読んでからのお楽しみ。
あなたはこの小説で何を想像した?
文学作品というよりは思考実験としての意味合いで楽しめる作品。斬新な演出が良い。 詳細本作。