尊い!可愛い!良すぎる!安室氏最高か!薄汚れた55歳の心が浄化されていく。ああ、うちの息子にもこういう青春送ってほしかったぜ(送れていないこと前提)文句なしに誰にでもお勧めできる傑作短編。
そう、ラブコメってこういうものを、いうんだよな。つゆまる
とにかく会話のテンポがめちゃくちゃ良くて、声出して笑いました。いかにもな「泣ける」青春小説のヒロインに当て嵌めようとしてくるオタク男子に、ツッコミ冴え渡るスポーツ女子。「悲劇のヒロインにはなりませんから!」繰り返されるタイトルのセリフが、ラストにひっくり返ります。お見事!とっても可愛らしい二人のお話でした。
泣ける恋愛より笑える恋愛。運命的な恋も、過酷な試練に打ち勝つ愛も大好きだけど、どこにでも落ちてる普通の恋だって、充分に奇跡的で魅力的でしあわせ。
行動がイタくても、照れ隠しで反発しがちでも、"恋心"には変わらない。迷走しながら結びつくふたりの"ラブコメ"な物語に、読んだ後もニヤニヤしっぱなしでした。
とてもよき組み合わせですね!!お幸せに!!!
面白い展開と決着でした。こういうヤツいますよね、この年代。
クラスの男子、市井公介は誰がどう見たって志津本翠を気にしてる。だから彼の大好きな文芸になぞらえて必死にアピールするのだけれど……。公介と翠のやりとりの軽妙さとツボを押さえた行動に、しっかりと笑わせられます。でも大丈夫、最後はちゃんと収まるところに。どうなるかは読んでのお楽しみ。読後感もスッキリ。