第3話帰ってきた

学校から帰ると母はいなくてホッとしていた。眉間にしわをよせた怖い顔をみなくてすむ。小腹がすいたので、おやつを探しに台所へ行ってテーブルを上をみるために椅子によじ登り見てみるが おぼんと買い物袋があり買い物袋の中は何もなかった。小さい棚を見るために同じように椅子を近くに持っていきよじ登って開けてみる。そこにも菓子らしきものはなかった。お菓子を探している間にお腹がペコペコなり どうしても何かが食べたくて考え閃いた。

 「お婆ちゃんの家に遊びに行こう。そしたらおやつが貰える」

お婆ちゃんがどんな顔をするかドキドキしながらお婆ちゃんの家に向かった。

 「こんにちは」

声をかけると奥からお婆ちゃんが出てきた。

 「あらいらっしゃい」

とお婆ちゃん

 「遊びにきた」

どうしたのって聞かれたらどうしようと思ってい たので、お婆ちゃんに快く迎え入れて貰って安堵した。弟はというと、いつもお友達と遊んで帰るので父が帰ってくるころに帰ってきていました。

その日は父がお婆ちゃんの家に迎えに来て自分の家に帰りました。

「明日からは学校から帰ってきたらお婆ちゃんの家に行きなさい。」

と父に言われ学校から帰ったらお婆ちゃんの家に行くようになり、父が仕事が終わったら 迎えに来てもらうようになりました。そのせいか好きなお菓子は丸ぼうろが好きでよく食べていました。


休みの日にもお婆ちゃんの家の近くの3~4歳くらいの子供と車のカートに乗って坂をくだって遊んだり近くの小川に貝を採ったり、葉っぱで船をつくり浮かべて遊んだりしました。

父のお迎えにもなれた頃に 夕方におじいちゃんと私の家に帰って家のなかを見てみたら、いつもと違う雰囲気に気付きました。

家に入り 居間の方に目をやると母が腕を顔に押さえて 寝ていました。

「お母さん帰ってきたね。良かったね」

とおじいちゃん

私は(お母さん帰って来なくてもいいのに)と思いおじいちゃんに返事をしなかった。

パッと見た感じも母の病気が治ってるように見えなかった。

「じゃあねおじいちゃんは帰るね」

とおじいちゃんは帰っていった。(おじいちゃん帰ってしまうの)と思いながら手をふった。

父が帰ってくるまで何も起こらないことを祈りながら 耐えていた。

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お母さんが育児ノイローゼだった話 夢鳥 @Yuka13

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